文庫には年代、性別による分け方も重要な要素です。
集英社「コバルト文庫」 小学館「パレット文庫」講談社「X文庫」などはティーンエイジの女性がターゲット。一方、角川書店「スニーカー文庫」「ビーンズ文庫」、富士見書房の「富士見ファンタジア文庫」は男子中高校生がターゲット。もっと飛躍すれば、フランス書院はアダルト志向。ハーレクインは恋愛一筋がウリのアダルト女性向き.....。
これらも著者別に混ぜるよりはレーベル別、ブランド別がベターです。熱烈な固定ファンがいる一方で一般客にはうけない書籍だからです。

また、非常に難しいのが元はティーンズ向けの執筆をされていた作家さんで年齢とともに読者層を変えていった方。例をあげればやっぱりキリがありません。

その出版社別か、著者別かの小さな議論をより全体的にするのが、ジャンル別・年齢別による棚作りであり、文庫・新書・単行本の混合なのかもしれません。そして、そういう小回りの効く方法は中小書店なら十分可能に思えるのです。

次回へ続く....