2月10日。

帝国劇場が完成した記念すべき日に『笑う男』を観てきました。

(真彩ちゃん回です💕)

聞こえない観客向けの、観劇サポートタブレットをお借りして観ました。

 

帝国劇場でも、舞台を観ながら文字で台詞、歌詞が読めるようになって嬉しいです。

(台本データ(電子書籍)を入れたタブレットを自分でめくりながら読む、という形のサポートです。)


 

子供時代に口を切り裂かれ、その傷がまるで笑っているように見える男グウィンプレン(浦井さん)と、

目の見えない娘デア(真彩ちゃん)の物語。

 


デア役の真彩ちゃんが出て歌った途端、

涙が出てきました。

まさに天使のような姿と、歌声。

 

宝塚退団後、初めて帝劇の舞台に立つことが出来て良かったとか、

実力者なので、これからも色んな舞台で彼女の歌うところを観てみたいという気持ちや、

タブレットがあるので、歌詞の内容も理解して観られる嬉しさ、

 

色んなことを感じた涙でした。

 

 

デアとグウィンプレンは、見せ物小屋一座に所属しています。

(グレイテストショーマンを思い出しました)

 

見世物小屋の座長であるウルシュス役の山口さん

生きようとするバイタリティと、

血のつながりはなくてもグウィンプレンやデアへの愛情に溢れていて、凄く素敵でした。 

 

蛇女やトカゲ男等、見世物小屋の団員達と

貧しさにあえぎながら暮らしているけれども

皆、お互いに助け合い、愛に溢れていて美しいのです。

 

 

グウィンプレンは実は貴族の子で、子供の時に誘拐されたことがわかります。

見世物小屋から貴族の世界に移り、貴族の世界の醜さに絶望したグウィンプレン。

 

その後、デアが亡くなったことを知り、

自分も後を追う・・・と

だいぶはしょりましたが、

 

ラストシーンはピュアな二人の姿が、とても美しくて、涙、涙・・・。

 

涙しつつ、全部理解して観られるという嬉しさを噛み締めつつ観ました。

 


 

舞台を観ながら文字が読める

のは本当にありがたい。

これは紙台本では絶対に無理でした。

(1時間ほどで覚えて観るなんて、常人のやることじゃない)

 

 

楽曲はフランク ワイルドホーン氏。

『ひかりふる路』の楽曲が凄く好きなのですが

『笑う男』も好みでした。

 

悲しい話でも決して後味は悪くなく、ノリノリで観られるのは、楽曲の力も大きかった気がします。

 

今回は、歌詞も全てわかることで、本当に楽しく観ることが出来ました。

 

 

 

『笑う男』を笑って観たい。

 

チケットを買った時、そう願っていました。

全てのセリフや歌詞が理解できて、観て良かったと笑顔で劇場をあとにしたい。

 

そんな夢が叶って良かったです。

 

一つ前の記事にも書きましたが、帝国劇場の観劇サポートタブレット対応が、新聞にも取り上げられました。

(共同通信社配信 ・市川記者/許可頂いてます)

 

 

帝国劇場の、この空間が凄く好きです。

喜怒哀楽の仮面と、ステンドグラスと、水引のオブジェ。美しさと荘厳さがあり、初めて来た時はビックリしたなぁ。

 

劇場によってはこんな空間に身を置くというのも、観劇の楽しみだと思います。


しかし、紙台本をお借りしていた時は、来場してからひたすら台本を読み、頭に叩き込むため

こんな空間を味わうことは叶いませんでした。


観劇しやすい環境が整うことで、本来の観劇の楽しみを味わうことができています。

(これで問題ないというわけではなく、まだまだ課題はあります。

他の観客への周知、認知も課題です。

劇場では鑑賞サポートを実施していると言う説明用紙を置いてくださってるのですが、隣の方が何か怪しいものが置いてあると思ったのか、私の席に座っていました。。)

 


これからもますます、観劇サポートが進化していきますように…‼️