1月30日は「知床の日」です。

知床が世界自然遺産に登録された2005年、その年の流氷接岸日が1月30日だったことにちなみ制定されたのだそうです。

今日は札幌で、「知床の日」のイベントが開催されていた様なので、斜里町民の私、気になり、覗いて来ました!






私のお目当ては、
写真家・石川直樹さんのご講演。


世界中の自然の写真を撮っていらっしゃいます。特にヒマラヤの8,000メートル以上ある14座全踏破も、あと残すところ一座のみ。


斜里にはヒマラヤ通いの合間によく足を運んで下さる馴染みの深い写真家で、写真展はもちろん、地元の映画を撮影したり、学校でのワークショップを開催したり、まるで地元人かと思うほど関わって下さっている方です。


今日は知床の魅力をご自身の写真や動画、エピソードを交えてお話してくださいました。

それはそれは粛々と、思いを伝えながら。



世界を知る石川さんが魅力に思う知床の良さ。

その一つは、連山縦走してみられる景色。

山と海が一度に見られる!しかも山を挟んで両サイドが海、すぐ近くには国後も見られるという景観は、世界広しと言えどもここだけだと。

連山縦走は人も少なくてゆっくりできるし、ワッカの滝の様な温泉の滝も珍しい、羅臼平に設置されているクマ対策のフードシェルターというのは、日本にここ1か所だけなんだそうです。



地元民さえも知らない良さを知ることができました。まさに世界に誇る自然環境があるという事に、もっと誇りを持ちたいと思いました。


最後にお話しされ、興味深かったのは、

知床の地形から見えるその意味。



日本地図を回転させて改めて見ると、
地のはてと言われる知床は、大陸からの目線で見ると、「北方世界への入り口」であり「北方の南端」であると。

住んでいる斜里は日本の、そして北海道内の中でも陸のはて、最僻地とばかり思っていましたが、実はそうではないと。

これは新しい視点をいただきました。
目から鱗。

これからこの地域はどの様に永らえて行くのか、また違った可能性を感じた時間にもなりました。

石川直樹さんは、絵本も多く出版されていらっしゃいます。
『富士山にのぼる』『シェルパのポルパ エベレストにのぼる』、科学絵本『ぼくの道具』、『まれびと』などなど。

私も絵本を愛し、山を愛する一人。
ちゃんと伝えて行きたいと思いました。

来月は斜里でこんなイベントがあり、


その後は、ヒマラヤ入りするそうです!!