去る8月26日(日)開催。
【画家・神田日勝第30回馬耕忌~朗読の調べ】
実父の故郷である鹿追にて、
画家神田日勝さんの奥様・ミサ子さんのエッセイを、ご本人様を前に朗読させていただく機会をいただきました
所属している札幌の朗読運営グループ音夢の会へのオファーでした。
場所は北海道・十勝の鹿追町。
町民ホールでの追悼イベントでしたが、神田日勝記念美術館とは渡り廊下で繋がっている施設です。
敷地内に道の駅しかおいや学校があり、一帯がとてもきれいに整備されています。
私が読んだのは、『私の神田日勝』神田ミサ子著。
日勝さんの入院からご逝去されるまでが克明に綴られていた場面。小さな子ども2人を抱えながら農作業も一手に担い、刻々と変わる病状の変化や現実にどんな気持ちで向き合っていたのか…思い馳せながらの朗読でした。
朗読自体、聴くのが初めてと仰るお客様も多かったようですが、「朗読、いいね!」と何人もの方々からお声がけいただきました❣️ 良かった〜ホッ。
日勝さんの遺影の前に飾られていた祭壇の花々は、鹿追の野の草花たちでした。日勝さんが大切にされていた感性を表した演出です。買ったものではない土地のもの。日常のここに在ることの幸せを想い馳せます。
イベントにご一緒した札幌のヒカブレフさんのコンサートも素晴らしかったです💓
クラシックとカジュアルを掛け合わせた「クラジュアル」音楽。リーダーの林ひかるさんに久しぶりにお会い出来たのが鹿追だった!というのもとても嬉しかったなぁ。
イベントの後は、日勝記念美術館の館長様やミサ子夫人と親しくお話ができました絵にまつわるそれぞれのエピソードをお聞きしながら丹念に美術館内をご案内下さり、ゆったりと鑑賞できて本当に幸運です。
その際、ミサ子夫人から、私の瓜幕の叔父が日勝さんの友人であり、一番の理解者だったというお話や、また別な広尾の叔父が持っていた日勝さんの絵を、つい最近美術館に寄附してもらった話など、次々と明らかになる私の実家や親戚との繋がりをお聞きでき、とても嬉しいアフターでもありました。
私からは、先月ご長男様と東京でお会いしたことをお伝えしたところ、「今日、それを聞けたことが一番嬉しい!」と破顔で喜ばれ、子を思うその優しい素顔にじーん。。。でした
鹿追の夕映えの空は素晴らしかった
万物全てが染められ、私の身体も包まれてしまう圧倒的な大きさです。こんな感覚を味わう事はなかなかないものでした。
日没直前は燃えるような赤〜オレンジ色。
この地で生きて、描きに描いた日勝さんの絵とその生き様を思いながら、偲ぶ日に相応しいこの空というキャンバスに、車を停めて、ただただ見入ってしまいました。
そうそう。
NHKの朝ドラ『なつぞら』でヒロインの憧れの君だった農民画家・天陽くんは神田日勝さんがモデルでした。吉沢亮君が好演💓
美術館内ロビーにも亮君の絵が飾られており、日勝の『室内風景』を模したポージングの油絵でした!ファンは必見ですね〜✨
備忘として◆