たからっ工房です。
「衣・食・住」や「生活の暮らし」、
日常のワンシーンに取り入れられる「モノ」と、
その「モノ」が使われる、手にとる「コト」を想像して、
商品開発をしてみたいと考えています。
代表的な「さしすせそ」の調味料。
砂糖、塩、酢、醬油、味噌。
代表的な「さしすせそ」の生活。
裁縫、しつけ、炊事、洗濯、掃除。
商品開発の「起点」のあかさたな。
あなた(自分や顧客)、カルチャー(社会)、サービス、タイム(時間)、なかま。
あと、最近特に大事だなって思うのは、
ネリ・オックスマン教授の提唱する、Krebs Cycle on Creativity。
TEDカンファレンスに登場し、その動画の再生回数が160万回を超えたとされる、
米マサチューセッツ工科大学(MIT)教授のネリ・オックスマンさん。
チャートの上半分がパーセプション(認知)で、下半分がプロダクション(ものをつくる)。右側がネイチャー(自然)で、左がカルチャー(文化、社会)になっている。
右上から順に説明すると、
①サイエンスは、自然を認知してナレッジ(知識)に変える。
②エンジニアリングは、自然から出てきたナレッジをユーティリティ(役に立つもの)に変える。
③デザインは、ユーティリティを社会の行動や社会に影響を与えるものに変える。
④アートは、社会の行動を情報に変える。
基本的にはこういう循環をしており、アートとサイエンスの間が哲学であり、
エンジニアリングとデザインの間がエコノミー(経済)という。
もう少し細かく説明すると、
サイエンスは探求を通じて情報を知識に変え、
エンジニアリングは発明を通じて知識に実用性を加え、
デザインは実用性を最大化することで私たちの行動を変え、
アートは行動を変えることで新しい情報を世界に生み出す。
3Dプリンターを使って独奏的な作品をつくられていますので、
MOMAでも展示会があったようです。蚕。蜂。
そういえば、ヘルシンキの図書館にも3Dプリンターが常設されているようですね。
食べ物でいえば、その根底にあるのが、麹。
糀屋本店の浅利妙峰さんの塩麹を、
発売していくきっかけになったのが、
江戸時代の食材辞典「本朝食艦」という歴史書。
当時、漬物床として麹が使われていたという事実が載っており、
これまでの味噌や醤油の原材料でしかなかった麹を現代の家庭で、
広く使える「調味料」の塩こうじをつくったといわれています。
こうしたルーツトラッキングの手法で、モノゴトを考えていることが多いのだと
最近気づきました。(ChatGPTもありますしね。)
例えば、鹿。
鹿はどのような役割を担っているのだろうか。
鹿のロゴとして私の脳裏に真っ先に思い浮かんだのが、
奈良の老舗として有名な「中川政七商店」。
その次に思い浮かぶのは、伝統工芸でもある、山梨県の甲州印伝。
北海道でも身近なエゾシカ。
アイヌとの関わりは深いのかも調べると、
鹿の縁起物としての価値は、
力の象徴、福を呼ぶ縁起物
という風に、類推してました。
スポーツチームのロゴをどうしていくか。
いちばんの「根っこ」になる部分なので、詳細を決めてから、
ワード化されるものを抽出していくのが良いのかなって考えてます。
スポーツ的な印象のものがお好きなようなので。