たからっ工房です。

今年の干支は、辰年ですね。

実は、会社経営をはじめた年から、ゲン担ぎといいますか、

信心深くなりはじめました。

 

元々、あまり通わなかったところへ通い。

昔の人の言い伝えとか経営者のことばに耳を傾け、

決断する時の知恵とかそういうアドバイス要素を求めるようになりました。

 

相場界でお仕事をしていたときに出会った言葉で、

干支の格言というものがありました。

 

 

「辰巳(タツミ)天井、午(ウマ)尻下がり、未(ヒツジ)辛抱、

申酉(サルトリ)騒ぎ、戌(イヌ)笑い、亥(イ)固まる。

子(ネ)は繁盛、丑(ウシ)つまずき、寅(トラ)千里を走り、卯(ウサギ)跳ねる」 

 

意味は、

「辰年や巳年は株価が天井をつけ、午年は下がる傾向。

未年で辛抱したのちに、申年・酉年は値動きが激しくなる。

戌年は笑いたくなるほどの良い相場。

その後亥年は落ち着いた動き。

子年は上昇相場になりやすいが、丑年でつまずき、

寅年は寅が勢いよく走り抜けるため相場が荒れるが、卯年で相場は跳ね上昇する」という意味です。

 

今年は辰年ですから、株価は天井をつける(高値で推移する)ということになります。

もちろん、根拠や論拠があるわけではないのですが、先人の経験則から生まれた言い伝え。意外と的を射ているケースがあると思うのは、私だけでしょうか。
 

 

日本のデジタルアーカイブ界もトキが進み、

少しずつ、公開データが増えてきましたね。

 

 

 

干支にまつわる株式相場格言は、年末年始に新聞や雑誌で紹介されることが多い。

十二支全てをまとめると「辰巳(たつみ)天井、午(うま)尻下がり、未(ひつじ)は辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ、戌(いぬ)笑い、亥(い)固まる、子(ね)は繁盛、丑(うし)つまずき、寅(とら)千里を走り、卯(う)跳ねる」。
それぞれ「辰年や巳年では株価が天井をつける傾向があり、午年は下がりやすい。一方、戌年や子年、寅年などが高くなりやすい」とされる(和島英樹「干支と株『丑はつまずき』の波乱」『週刊エコノミスト』第86巻第69号(12月16日号),2008.12,p.38.)。

ほか、「戌亥(いぬい)で仕込み、辰巳(たつみ)で売る」という格言もあり「亥年は例年株価が安いため、ここで買い注文を入れ、株価が天井をつける辰年、巳年で売りを出せば良い」ことを表す(「干支と相場(上)「丑年はつまずき」の格言(5分間投資サロン)」『日本経済新聞』1997.1.7,夕刊,9面)。同内容で次のような表現もある。
 ・戌亥の借金、辰巳で返せ(田北浩章「『会社四季報』最新情報」『週刊東洋経済』第5998号(1月14日号),2006.1,p.124.)
 ・戌亥で買って、辰巳で売れば蔵が建つ(「96年ジンクスで占う(上)縁起のいい上昇の年(5分間投資サロン)」『日本経済新聞』1996.1.4,夕刊,9面)
 ・戌亥買いの辰巳売り(「95年の干支は乙亥(まちかど)」『日本経済新聞』1994.12.31,朝刊,9面)
 ・戌亥の借金、辰巳で払え(「日経VBC交流会-青山商事社長青山五郎氏、NEC林裕氏。」『日経産業新聞』1993.7.27,30面)

格言の由来について、前出の和島による記事は「東京・兜町には古くから十二支にまつわる相場格言がある」と述べるにとどまっている。
なお、『十二支(えと)のことわざ事典』p.115「辰巳天井」の項目では「大阪の米相場師の間で、「辰巳天井」といって辰の日と巳の日には相場が高騰すると伝えられた」と説明されている。
同じ意味の「辰巳アガリ」、「辰巳上り」という格言が『日本証券史資料 戦前編第9巻』に収録された複数の図書に掲載されており、同書収録の『株と米の相場必勝辞典』p.403では「辰巳は『立つ身』に通じ、立身出世をするといふのに因み、これを相場にも応用して、辰巳の日には相場が上騰すると言ひ伝へられてゐる」と解説している。
 ・明治41年……栗原神通 (義秀)『相場格言集 相場師之六韜三略』(『日本証券史資料 戦前編第9巻』p.148/用語のみ)
 ・明治43年……二村喜十郎『相場の金言(相場師ノ虎ノ巻)』(『日本証券史資料 戦前編第9巻』p.156/用語のみ)
 ・大正6年……大蔵省主税局 編『取引所用語字彙』(『日本証券史資料 戦前編第9巻』p.231/解説あり)
 ・大正14年……文雅堂編集部 編『株式期米生糸市場用語字彙』(『日本証券史資料 戦前編第9巻』p.299/解説あり)
 ・昭和4年……黒田鉄三 ほか著『株と米の相場必勝辞典』(『日本証券史資料 戦前編第9巻』p.403/解説あり)