九州の片田舎に、私の両親は住んでいます。
ふたりとも後期高齢者です。
大学進学で上京し、長いこと独身生活を謳歌していた不甲斐ないひとり娘。
結婚、出産は半ば諦めていたそうです。
まさか40過ぎて、それを果たすとは思ってもいなかったでしょう。
「狐につままれたようだ」と言っていました。
いまは、孫にランドセルを買ってあげるまでは長生きしたい、が口癖。
私も、なんとかその姿を見せてあげたいです。
その両親が、東京の外れに、アパートの一室を買いました。
自分たちが東京に来た時に泊まってもいいし、将来は私たち夫婦や孫が住んでもいい。借り手もつきそうな立地なので、投資用にしてもいいと考えたようです。
古くてボロっとした物件を、フルリフォームすることに。
高齢の親に代わって、私と夫が不動産の契約から、リフォームまでを全て代行しました。
限られた予算のなかで、いかに快適に過ごせる空間を作るか。自分たちで考えるのは楽しく、勉強になりました。
ボロボロだった古い物件
リフォームできれいになりました。
目の前に川が流れ、散策できる私有林があり、採れたての野菜も収穫できる自然豊かな場所です。
まだ使用用途は決まっていないので、暫くは私たちが管理費を払い、週末のセカンドハウスとして使用することにしました。
これから、川遊びをしたりバーベキューをしたり、虫を捕まえたり、野菜を育てたり。都会で育つ息子に、いろんな自然の遊びを経験させたいです。
私はすぐにでも、親に田舎から上京して、このアパートに住んでほしいと思っています。高齢なのに何かあったらと心配ですし、限られた余生、可愛い孫に頻繁に会える環境で、楽しく過ごしてほしい。そのためのサポートは全力でするつもりです。
でもやはり、親は親で、長年住んだ土地から離れ難いのでしょう。
自分も年をとり、実家をどうするかなど、いろんな事を決断しなければいけなくなっています。