不妊治療をしていたクリニック、リプロ東京から、凍結胚の保存期限が過ぎていますと連絡がきました。

更新するか、廃棄するかを選択しなければいけません。 

2022年、45歳間近で、息子を出産できたのは、まさに奇跡でした。コロナ禍で足繁くクリニックへ通い、経済的にも精神的にも肉体的にも大きなダメージをうけながら、息子を授かることができました。

いまでも、息子を目の前にすると、これは幻ではないかと思います。
もういちど、この奇跡が起きるのならと期待したい気持ちはあるけれど、やはり現実的ではない気がしています。

あと5歳若ければ、チャレンジしていたでしょう。

私は抗リン脂質のため、ヘパリンの自己注射が必要でした。ホルモン補充の注射も含めて、1日に3回の自己注射。お腹はもう刺す場所がないほど、針の跡だらけで、赤く腫れ上がり、辛かった。

もう一度、あの治療を繰り返すの?
イヤイヤ期の息子を育てながら?

しかも、胚が確実に育って妊娠できるとは限りません。年齢的にも、育たない確率の方が高いでしょう。そこに、また大金を使うの?

今後の息子の教育費のことも考えなければいけません。

諦めようという決断は夫も同じでした。
でも、なんだか悲しいねと二人で話しました。