はじめに   お礼と告知。

ポレポレさん、みずほさん、コメントありがとうございました!
誰も読んでくれなかったらどうしようと思っていたのですごく嬉しいです!
書籍化目指してがんばりますっ!
(いやいや欲を出してはいけないな、、、。)
これからも末永くよろしくおねがいします。

そして告知。
11月30日(もう今日だね)、
23時10分よりテレビ朝日(10ちゃんね)放送の

「モップガール」第八話に、わたくし高久ちぐさ出演します!!!

その名も「轟可憐子(とどろきかれんこ)」すごい名前!!
ぜひぜひ観て下さい!


インド映画撮影日記第二章   「すべては衣装合わせから始まった」

それはもう3月も終わろうとしている、小雨のぱらつく日のことでありました。
『衣装合わせ、10時武蔵小山駅改札集合』
前日の夜、連絡あり。急ですな~。

改札を出るとY氏発見。
この方、日本でのプロデューサー?的な人?
(よく分かってないあたしもすごい)
Y氏「同じ電車だったみたいですね~」
私「そうですね~」
Y氏「監督、今起きたみたいです」
私「はい?」
とゆうわけで、またもや電車に乗り込み、監督の泊るホテルへ向かう。
「最初からホテル集合にしとけばよかったじゃないですか~(笑)」
さりげなく厭味をいう。

さすがに気まずいと感じたのか、
監督はホテルの前で待っていた。
あっ、でかいサングラス。
今日曇りなのに、、、。
監督「寝坊しちゃってごめんなさいね~
 いつもはこんなことないんだけどーおほほほほー」(Y氏訳)
撮影in Japanにて、
集合時間に彼女の姿を見かけた事は、一度もない。

監督の部屋にて、
持ち込んだ自前を何点かピックアップした後、
これから衣装を買いにいくのだという。
ふーん。
えっ、いまから?
ついでにわたくしも同行。

とりあえずファミレスにてランチ
監督は完全なるベジタリアンのため、
「オムライスビーフシチューがけ」を
ビーフシチューなしで食べる。
そのかわりケチャップを3袋くらいかけて食べる。
かけすぎじゃね?
わたしが箸を使って豆腐ハンバーグを食べる様を、
ありえないぐらい凝視するのはやめてほしい。

私「主人公のミヤゲ(私の役)とゆう名前には、どんな意味があるのですか?」
監督「贈り物とゆう意味よ。うふふ」
私「へぇー、インドの言葉で?」
監督「いいえ、日本で。」
ん?そんな言葉あったかい?

はっ!!
わたくしとY氏は目をみあわせました。
も、、、もしや、、。
「土産?」
監督「オー!イエース!」
どさんかいっ!!

危険である。
今回の映画、インドと日本の文通(しかも悲恋)がメイン。
どんなに感動的な文面であっても、
最後が「From土産」である。

Y氏と私は血眼になって名前を変えるよう説得に励んだ。
だが監督はガンとして首を縦にはふらず、
最終的には、
なんとか「ミヤゲ=宮華」とゆう精一杯の当て字となった。

本番では「みやげ」とひらがなで書いた。

ファミレスにて精気を吸い取られた私達と、元気いっぱいの監督は、
衣装を買いに行くべく、電車でゴー。

衣装、、。
それは俳優にとって、とても重要なものである。
なぜなら、
そこには役を演ずる上でのヒントが詰まっているからである。
そして、その衣装がかわいかったりすると
かなりやる気がでる。

地方にある、
巨大で激安だがすべての服がダサい古着屋に到着。
フィッティングルームを占領し、
次から次にダサイ服を試着。
何点かのダサイ服を購入し、
隣にあったダサイ靴屋でダサイ靴を買う。
終了~。
テンションさがりっぱ。

さー帰りますか、、、。と思いきや、
監督なんだかアタフタしてる。
私「どうなすって?」
監督「携帯がない」
ええええーー!!
あのでっかくてごつい携帯を!?
あのロボットでも遠隔操作しそうな携帯を!?
どうしてなくせるのさ?

三人でダサイ服屋とダサイ靴屋を這いつくばって探す。
なし。
かわいそうな監督。
申し訳ないが、わたくしは次の用事があるので、先に失礼することに。
(後に見つかったらしい。よかった。よかった。)

電車の中で、よくわからない不安にかられる。
そして、後にその不安は的中する。