必ず酔っぱらって来るおじさんがいる。
そのことに母が怒り、
「おれ、もう行かない」とおじさんが言いだした。
でも、そのおじさんは私たち家族を、いろんな形で助けてくれた人。
ただ不器用なので酔わないと家に来ることができない。
独身のせいか寂しくなると、ワイワイうるさい家に来たくなるらしい。
だから私は母に怒った。
酔って、やっと訪ねてこられる人を責めるなんておかしいと思った。
家族がこうして元気に暮らしていられるのは、
おじさんのおかげが十分にある。
でも、心配なかったみたい。
結局、私と母で迎えに行って、一緒に飲んでいたから。
何だか嬉しかった。