本を出版した1ヵ月ぐらい後、妹がすっごく落ち込んでいた。

彼氏が亡くなってからのどん底の日々を書いた本だから、

やっと前向きに生きられるようになった私を見て、

何だか偉いと勘違いしちゃったみたい。

それに比べて自分はとか…。

でも、私がツライ日々を乗り越えられたのは

家族や友達の助けがあったから。

それは環境に恵まれていたと思う。

ツライ事ってたくさんある。

逆らえない宿命として別れが来ることも…

そんなときムリしなくていいって、私は思う。

自分のペースで、自分の傷が癒えるまで立ち止まっていい。

他人と比べる必要はない。

もちろん本を読んで落ち込む必要なんてない。

あんなに落ち込んでいた私でも前向きになれたんだから、

すべての人に光が降り注ぐ日がいつかくる。

だから妹にも伝えました。

「『あの頃』はムリしなくていいよっていう本なの」って。