笑われるかもしれないけれど、
私が本を出版した最大の目的は、
大事な人を亡くした人々に
「あなたのツライ気持ち分かるよ」っていうメッセージを本に込めて
日本中に配ること。
彼氏を亡くしたとき、そんな言葉が欲しかったから。
だからだろう。
本を出版してみて、
今ツライ人に本を届ける大変さを知り
(ツライ時に本が読めないことも多いし…)
ちょっと落ち込んだ。
そんなとき妹が「夏にかいた汗は冬に出るんだよ」と教えてくれた。
「あれだけ頑張ったんだから大丈夫。おねえの思いはいつか届くよ」と。
思い起こすのがツラ過ぎて、
泣きながら私が書いていたことを妹は知っている。
夏の汗が足りているかわからないけれど、
流した汗がムダじゃないと信じて、まっすぐ歩いて行こうと思った。