こんにちは、たーぼーです。


ブログを見てくれてありがとうございます。

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ずーっと気になっていた事なので書いておきます。

去年私が、
自閉スペクトラム症と診断されている小学2年の長女と、

同じく自閉スペクトラム症と診断されている5歳の次女と、

3歳の大人しい男児がいるご家庭にベビーシッターとして入った時の事です。


上の二人の女の子はどちらも
会話がうまくできなくて

次女は毎日のようにかんしゃくを起こしていて
気持ちの切り替えが苦手だ・・

と聞いていたので、

 

そういう子に対しては
あまり言葉で多くを語らず、


手遊び、触れ合いあそびや歌を歌うなどの
(言葉を話さない子供でも歌は好きでメロディーを歌う
ことがあります)

身体が楽しさやリラックスを感じるアクティビティを
してあげたら良いのではないか?


と考えていたのですが、



親御様から
「上の二人は気配りが必要だからシッターさん2名で
子ども3人を見て欲しい」
という要望があったため、


数年前にそこのお宅に行った事がある私と、
ソノイさん(仮名)という女性が一緒に対応することになりました。





手遊びや触れ合い遊びをしようと考えていた私の意に反して



ソノイさんは最初から
一番上の女の子に話しかけ、

「あら◯◯ちゃん、大きくなったわねー。
ソノイさんのこと覚えてる?
2年前に何度か来たのよ。
覚えてるかなー?
可愛いお洋服ねー、誰に買ってもらったの?ママ?
もう小学生なのねー、お姉さんねー、学校楽しい?お勉強すき?
ひらがな書けるのよねー、書いて見て。
ソノイさんに見せてくれない?」


みたいな感じでしゃべり続けたんですね(・・;


その長女がもじもじしながら
「うーん、わかんない。」とか
「うん、そう。」など
しか言わないでいるのに。


子供が答えやすい質問だけをする事は
幼児の保育では基本だと思っていた私は、



「なに?この長い無駄話(^o^;
なんの意味があるの?」

と感じてすごく引きました。



しかもソノイさんは長女にくっついてしゃべり続けながら
下の子供たちがソファの上に立ったりすると

「あっ!そこあぶない!
こっちに座って!」とか
 
「◯◯ちゃんの隣に座ろうよ。はいはい、それでいいわ。
そっちがステキー!」

などと言ってこども達に指示を出しまくっています。


「場を支配する」って言うのに似ていると思うのだけど、


テンションが高めなおしゃべりをだらだら続けながら
「それやめて!」
「ここに座って!」などとテキパキ指示を出すので
 

幼児たちはソノイさんのそばに大人しく座っているしかなくなっていました。




そのうちに退屈したのか
一番下の男児が隣の部屋に積んである布団に上り始めたから


頭から落ちないように近くで見ているうちに、
その3歳の男児と私は親子体操を始めて


お姫様抱っこや足をつかんで逆さまにして揺らし
ソファに着地させる遊びなどを始めました。

すると上の女の子たちが近づいてきて

「◯◯ちゃんもやる!」と言って抱きついてきたので

かわりばんこに抱っこやおんぶやソファにポイなどを
やってあげたら


3人ともキャーキャーとはしゃいでしまいました。

親子体操は体力を消耗するので20分でやめて
テレビの前でお話しながら塗り絵や折り紙や人形劇をして遊んでいるうちに

ママが帰って来ました。
 


次の日に会社にママから電話があり、

「昨日はたくさん遊んでもらって子供たちは大喜びでした。
たーぼーさんによろしくお伝え下さい」と言っていたそうなのですが、


ソノイさんが会社宛に送った
シッティングの報告には
「子供たちが元気過ぎて危険な場面がありました」
との記述があったらしいのです。


それを聞いた私は、
「ソノイさんとは一緒に仕事をしない方が良いな」
と考えました。


だからそれ以降は
シッター2名で行く仕事は引き受けないように注意していましたが、



数ヶ月後に、前述の三人姉弟のシッティング依頼があり
私とソノイさんが担当になってしまいました。


その二度目の時に、
ソノイさんが私に言っていたのは、


「先週、別のシッターさんと
ここの三人兄弟を見たのだけど
その時は、3人ともテレビの前で塗り絵とか折り紙をして
静かにすごせたのよ。
だから今日も、そういうやり方が良いと思う。」


「その時に、一度だけAちゃん(長女)の頭を
Bちゃん(次女)がたたく事があったんだけど、
それはBちゃんが悪いから 
ごめんなさい  って言おうね
って話したら、ちゃんと  ごめんなさいって言えたのよ!」

・・ソノイさんは笑顔でそう発言しましたが、


私は、その話が喜ばしい事には少しも思えなかったので

無表情で「そうでしたか」とだけ言いました。



なせ無表情になってしまったのかというと、


Bちゃんが毎日のようにかんしゃくをおこす事や
怒ると手が出る事の理由は


自閉スペクトラムという障害があるからであって、

障害のせいで言語化が困難で、
感情のコントロールが出来ずに
人をたたいてしまう・・


という状態に置かれている児童だからなんです。


その児童に対して
「あなたが悪い」
「あやまりなさい」

と指示するのは配慮が足りないです。


ケンカになってしまった経緯をよく聞いて、
「こうでこうでこういう風になったから思わずたたいてしまったのね?」
と言語化を助けてあげたり、

「こういう風な言い方をされたから腹が立ったんだよね?」
みたいに言って
弁明しやすくしてあげたりする必要があります。


どんなケースでも
幼児の行動を「悪」と決めつけてはいけないと思います。



でもその時は、
「それって人権侵害だと思う」
と心の中でつぶやくしか出来ませんでした。




今日も、 
最後まで読んでくれて
ありがとうございました。


ではでは。