こんにちは。たーぼーです。



ブログを見てくれて、ありがとうございます。

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「毒親の日本史」という本を図書館で見つけました。

著者は大塚ひかりさん。



織田信長や伊達政宗は
父親が違う弟を殺した・・


その理由の一つは
母が弟ばかりかわいがっていたからだ・・



応仁の乱から戦国時代にかけて、
どこの大名家でも家族や親族間で
一度は紛争が起きていた。



江戸時代にも
徳川家光は、母のお気に入りだった
実の弟を打ち首にした。





そうした親子、兄弟のドロドロした争いが
「毒親の日本史」で
紹介されていたんです。



戦国時代の武士の家は、
子供を他の家に人質として
預けるのが普通だったから


兄弟が小さい頃から疎遠で互いに良く知らない事や、


親の地位や領地を相続できる者とできない者がいる事などから


その不公平感や恨み、
過剰な自己防衛などから

血縁の間での殺りくが多々おきていたようです。




昔の偉いサムライの中には、
巨大な権力を使って実の息子に自害を命じた人や


息子の嫁の父親を殺した犯人と
わざわざ仲良くなり、

その犯人と手を組んで
息子を脅してつぶそうとした人なんかもいたらしい。





一説によると
秀吉は権力を手にしてから
複数の貴族の家の幼い女の子を養女としてあずかり、


その娘が12〜13才になると隣に寝かせる・・
という、

今で言えば性加害をしていたそうです。

(その記述は外国人宣教師の手記にあるらしく、
秀吉への反感から嘘を書いた可能性はあるみたいですが、
全くの事実無根をねつ造するとは考えにくいです)



さらに秀吉は、
自分の母親が過去の結婚生活で生んだ子供たちを探しだし、

だまして屋敷に連れてきて
殺したそうです。


おそらく、
自分の実の子にだけ財産を与えたいから


その妨げになりそうな人や
トラブルの素になりそうな人は

あらかじめ
始末しておきたかったのでしょう。




そういうわけで
現代人の目から見ると、

昔の偉いサムライは、めちゃくちゃな毒親で犯罪者ばかり。



偉いサムライの母たちにしても、

実の息子が兄弟姉妹を殺そうと企んでいるのを知りながら
命がけで止めることなど無く


傍観したり手助けしたりした毒親でした。






西洋の権力者もかなり毒親だったようです。


徳川家康が生きていた頃のイギリスで生まれた戯曲
「リア王」にでてくる


ブリテン王の「リア」という老人が
すごく愚かな毒親です。



「リア王」にはモデルがいるそうです。


自分をちやほやしておべっかやお追従を言う長女と次女には
ばくだいな財産を与え、


正直に本当のことを話した
末の娘には腹をたてて
何も与えず国外に追放したのが


リア王と言うバカな王さまなんだけれど、 


その結果として、
もともと強欲で意地悪な長女と次女はつぎつぎに
トラブルを起こし


長女夫婦も次女夫婦も
金のためなら平気で人を殺すし

ねたみや嫉妬の感情が異常なまでに強くて、

そのため周囲の善意ある人々まで被害にあい、


最後はリア王は絶望して頭が狂ってしまい、
娘たちも全員死ぬ・・


みたいなストーリーだったと思います。




そこで思うことは、


数百年前に
「偉大なる王さま」とか
「天下をとった武将」とか
呼ばれた人々を


今の人間が冷静に観察すると

「毒親、詐欺師、犯罪者」と言わざるを得ない部分が多い・・

と言う事は、




500年後に人間の社会が根底から変わっていたら、

たとえば「お金」が要らない社会になり、


質素な生活を楽しめる人々が知識人と呼ばれたり


他人の悩みやトラブルを解決してあげる仕事が
一番人気の職業になったりしたら、



そうなった時の人類は、
500年前に実在したという、


大富豪や大実業家や大スターなどの記録を見て


「頭がおかしい」と感じる可能性は、 かなりあると思います。


今日も、最後まで
読んでくれてありがとうございました。


ではでは。