こんにちは、たーぼーです。


このブログを見て下さり、ありがとうございます。

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ここ数日、上機嫌な人や行動について思いを巡らせていますが、


上機嫌な行動とは、
何にも無いところに、愉快な言葉や、価値がある考え方を
出現させる事のようだ・・

と感じています。




今日は、何にも無いところに
大きな価値を出現させた人物について、お話します。


イヴ クラインと言う、20世紀半ばに活躍した
フランスの画家についてです。

クラインはモノクロニズムとよばれる、単色で絵画を
制作する活動をしていました。


そして、

「青は宇宙の神秘的なエネルギーに通じる
最も非物質的で抽象的な色だ」
と主張し、


自分で「理想的な青」の顔料を開発したそうです。


1957年に、
「インターナショナルクラインブルー」という名前の
深い青色の特許を取得し、

クラインはそれを
「黄金よりも高貴な青」と呼び、

自分の展覧会で、その顔料をキャンバス一面に塗っただけの作品群を発表したそうです。

次の年には「空虚展」という、なにも展示しない
真っ白な壁だけが見える展覧会をやったそうですが、

その「空虚展」の案内状は
クラインブルーを使って
印刷されていて、

「空虚展」の会場へ向かう道すがら、クラインブルーで塗られたオブジェを発見するようになっていて、

観客はクラインブルーの色を手がかりに目的地に
向かう事になる訳だけど、
いざ会場に入ってみたら
何にもない真っ白だ・・

という体験をしたそうです。


この時クラインは、会場内では青色は
「非物質化」されていると言った !!(⊃ Д)⊃≡゚ ゚



「見ることのできない青色の空間」が会場内に充満していて、

そこにたどり着くまでの道で、青色のオブジェ等に触れ、

観客の心の内側には青色が浸透している。

だから、
この空間に身を置くことで
非物質化された青色と
観客の心に浸透した青色が
重ね合わせられるだろう・・

と言ったそうです。


何にもない白い空間に、
非物質化した青色が充満していて、

青色のオブジェをたよりに会場までやってきた人には、
その、目に見えない青色の空間が、はっきりと
感じられる・・

という事でしょうか?


だとすると、その展覧会に行った人たちは、

見えない物を観賞するという、かなり特殊な体験をしたのですね。




他にもクラインは、炎が燃える様子を画面にとどめるため、
ガスバーナーを使って絵を描いたり、 

高い塀の上から跳び、
自分の体が宙に浮いているところを写真に残したりしました。


クラインは十代の頃から、神秘主義を信じる秘密結社に
加入していたそうですから、

神秘主義の影響を受けて、奇抜な発想をしたのかもしれませんが、

人々をあっと驚かせたり、楽しませたりした
上機嫌な人でした。


すごく若いうちになくなっているのが惜しいです。


今日は、画家のイヴクラインについて書いてみました。


ではでは。