こんにちは、たーぼーです。

いつもお読みいただき、ありがとうございます。


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こども自助論の24項目の13番目です。



困難こそ、すばらしい成果をうみだすよ。

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きびしい困難は、
ひとをつらい気持ちにさせるものだよね。

こころがくだけてしまいそうになることだって、
きっとあるはず。

いままでのやり方が通用しないから、
なにか新しい方法を見つけて、状況を代えなくては
いけないのかもしれない。

でも、そんなつらい経験こそがキミをさらに大きく 
成長させるきっかけになっていくよ。

困難の中で、努力して手に入れた力は、ぜったいにキミを裏切ることはない。

だから「自助論」は、そんなピンチのことを、最高の学校だっていっているんだ。

もしたいへんなことが起きたら、「ここでなにか学べるはず」って思って、勇気を出してみようよ。
~~~

スマイルズさんは、
そんなことを言ってます。 




あれは、私がまだ20才のときだったと思います。

社会人が集まって演劇をするグループに入っていた
時のことです。

稽古を見学にいった時に、いきなり台本をわたされ
台詞を言わされて、

「次の稽古にも来てよね。」
と声をかけられ、

いつの間にか半年後の舞台公演に向けて、
登場回数が多い役を与えられてしまいました((( ;゚Д゚)))

他人の言うことに流されやすく、いやだと言えない性格
のせいで、そうなってしまったのですが、

後から思うと悪いことばかりではなかったです。


その舞台公演は、かなり特殊な状況設定のストーリーで、


・・
再生不良性貧血で寝たきりの女性がいて、
その人の夢の中に現れる、

原子力発電所で働く作業員のまえに、

傘をさした謎の女が現れて
「血がたりないの」と言って
まわり、 

そこに主治医のマッドサイエンティストと助手が現れて
意味不明な妄想を語り

さらに、 
ハネムーン直前に新郎に逃げられたOLが、

羽田空港から原発にワープして、逃げた相手の名前を
叫びながら走りまわるという、


・・スラップスティックっていうか、
 
どたばたっていうか、カオスとコスモスを行き来する(?)

めまいを誘うような
ハチャメチャなシナリオだったんです。

最後はメルトダウン寸前の原子力発電所の中を、
冷却水を送るホースをつかんで走り回る人々の視界に

原爆症で亡くなったかたがたのシルエットが、
ひとりずつ立ち上がり自らの死の時を語り出す・・

たしかそういうラストシーンでした。いやーすごい。
( ̄▽ ̄;)




今思うと、かなりすばらしいシナリオで、
あれを書いた脚本家の人、天才じゃないか?
と、思っています。


だけど、当時の私は、自分が頭のおかしいOLの役を
こなせるとは到底考えられず、

本番が近づいて、とおし稽古をするようになると、 

ますます、自分にできる訳がないと、
逃げる気まんまんになっていきました。


花道に立って、大声で恋人の名前を叫んで見栄を切り、

猛スピードで舞台に駆け込み、跳んだりはねたり
しながらわめきちらして
周囲をけむに巻いて走り去る・・・

というシーンを、やり切らなければならなかったのです。

体力と気力が絶好調な時でも、
そこまでハイテンションなパフォーマンスはできません。

私が稽古で、あまりにも迫力がない演技をしていたため、

演出家が長い棒で床をバシバシたたきながら

「劇団に入るヤツが、こんなこともできねーのか!
まじめにやれよ!

次は飛び込み前転で舞台でろ!
出来ないなら
朝まで稽古するぞ!」

みたいな事を、すごい怖い顔で怒鳴ってくるので、

顔面蒼白になって夜逃げをかんがえました。

その暴力的な演出方法が理解できないと言って、
主役の人がやめてしまい、

急遽、演出家が主役を演じることになって、
無理がたたって高熱を出して、声がかれて、

それでも演出家は、テンション高い演技をやりとげ、
その姿にあっけにとられた役者たちは背筋をただし・・

大混乱で疾風怒濤な数日間が過ぎました。


結局私は、本番の四回の舞台に出て、
特にトチることなく、お客様からのクレームもなく、

千秋楽では、劇の途中でトランス状態に入ったために、

だれよりも大きい声で台詞を言い、
すたすたと走り回ったようで

周囲の人から
「まったくの別人だった」
と言われました。

奇跡としか言い様のない事でした。
困難が奇跡を呼んだのでしょう。


 
次回は、

人生につまづく人は、 
うまくいかないことをぜんぶ
人のせいだと考えてしまうよ。


についてです。


最後まで読んでくださってありがとうございます。

 
ではでは。