『赤い車が走ってる』from シティーハンター | 仕事とマンガと心理学

仕事とマンガと心理学

心理カウンセラーが語るマンガと小説についてのブログです。
心理学でマンガをみるとオモシロいので、それを伝えたくて
ぐだぐだお送りしますので、楽しんでくださいね!

こんにちは、プロフェッショナル心理カウンセラーの織田です。

 

このところ、シティーハンターで書いてますので

次は海坊主さん?

それとも冴子さん?

渋く槙村のお兄ちゃん?

なんて考えてたんですけど

今日は、誰でもありません。

 

今日は、ミニクーパー、冴羽さんの車です。

 

 

実は、ワタクシ、車が全然わかりません。

エンジンに4つタイヤがついてる!

ぐらいの認識です。

だから、ミニクーパーが壊れた「ぐらい」で

大騒ぎするのがよく分からなくて。

 

あまりモノに執着するタイプに見えないんだけどなーって

思ってましたから。

銃とか、仕事道具はまた別ですけれど。

それにしても、どーしてカワイイ感じの車なのかな?が

不思議だったので、ググってみました。

 

・・・。

 

なるほど。

小型でパワーのある車なんですね。

でも、なぜ赤なんでしょう。

お仕事柄、目立たない方が良さそうなのに。

 

何をまあ、重箱の隅をつつくような事を、と

我ながら思いますが

人って、持っている傾向って結構一貫性があって、

センスのよしわるしはあっても

矛盾ってあまりなくて。

 

だから、不思議でしてね?

 

車のことで大騒ぎする冴羽さんとか

ものすごい駄々っ子になっちゃう冴羽さんとか

長い連載の後半、

最初のシリアス冴羽さんは

どこにいっちゃったのかと思うような

場面が続きますが、

これ、影響されてるんですよね。

 

香さんとか、周囲の人と

きちんと付き合って、

今までのシャドウが表に出てきて

ちょっとずつシリアス冴羽さんと

統合していく過程のような感じです。

 

安心できて、油断もできるようになってくるから

許されなかった

駄々っ子の顔とか

甘えんぼの顔とか

意地っ張りの顔とか

出せるようになってきたんでしょう。

 

車のことではしつこいぐらいに

わいわい言ってますけど

プラモデルを壊されたと

シンケンに怒ってる男の子みたいで

微笑ましい。

 

ずっとココロを許せなかった人生が

変わっていく様子が

こういうところにも象徴されているようで

ココロがほっこりするのです。

 

冴羽さんほどじゃなくても

ずっと張り詰めていた人が

パートナーを見出し、安心すると

いっとき、ココロのデトックスとしか

言えない時期を持つことがあります。

 

悲しみとか苦しさが

ドンっと出てきたり

急に子ども帰りしたかのように

わがままいったり甘えたり。

 

これ、今まで出せなかった「シャドウ」

表現できなかった自分の表出なんですよね。

 

冴羽さん、香さんと安心して一緒にいられるようになってくると

表情が豊かになって

いろんな部分が出てきますよね。

よかったなあと思い

読んでるこちらも嬉しくなる。

 

苦労はあっても

幸せな恋愛は

人を笑顔にしてくれる。

 

ミニクーパーのエピソードは

そんなわけで

結構好きなお話なのでした。