令和2年3月17日火曜日

 亭主と籍を入れて23年5ヶ月

 耐えに耐えた 

 亭主のわがままに振り回された

 長い長い結婚状態が

 終了いたしました

 


 離婚したわけではありませんが

 離婚したくてもなかなかできないうちに

 亭主の病状が悪くなり

 常に酸素吸入が必要になりました

 在宅酸素&外出も携帯用ボンベをもって

 こんな身体の亭主を捨てる勇気もなく

 ついに寿命が尽きるまで連れ添ってしまったわけです

 冷たい女なのでしょうか…

 主治医に依頼された病理解剖を承諾しました

 効果的な治療法もまだない病気です

 同じ環境にあっても、病気になる人ならない人がいます

 それがなぜなのかも、まだわかっていません

 最近、同じ病気の患者さんが増えていて

 健康関係の雑誌の見出しで見たこともあります

 今後の治療に少しでも役立ててもらえるなら

 解剖は決して冷酷な行為ではありませんね

 解剖を嫌がる遺族もいますが

 亭主の体の中で何が起きていたのか

 少しでも明らかにしてほしく

 解剖を承諾いたしました

 


もしかしたら、テレビドラマの影響で

解剖への拒否反応がないのかもしれません

  科捜研の女

  法医学教室

  ドクターX

  ヒポクラテスの誓い(小説)

  その他諸々



葬儀が終わり

骨になった亭主は 

やっと家に帰れました

小さな祭壇を見るたび

あぁ、本当に死んじゃったんだなって

銀婚式も迎えないまま

そそくさと逝ってしまいました

せっかちです

せっかちだから、49日を待たずに

あちらの世界に行ってしまうでしょう

それまでは、好きだったビールや甘いものをお供えして

思う存分味わってもらいます

突然逝かれてしまった自分が

ひとつひとつ整理していく時間

それが49日です




明日から生命保険の請求を始め

届出や手続きがたくさんあります

財産分与??

財産なんてありません

預貯金が少々のみ

今住んでいる家と土地は私のものです

甲斐性のない男に振り回された日々

その日々に本当にさよならです