過去世回帰セラピーでは、人の人生の終わり(過去世の終わり)のケースを見ることが多いのですが、だいたいの人は殺されても一瞬で痛みから解放されるので、本当に苦しいのは、餓えや暑さ、凍死などゆっくりと時間をかけて亡くなるときだと思います。



現代の医療で麻酔や痛み止を使えるということがどれだけありがたいか。
過去世の時代であれば、ひたすら苦しみ続けます。


現代であってもここが日本ではなかったら、こんなに清潔で高度な医療には出会えませんでした。


入院していた個室にしても、トイレとシャワーがついていて、毎日お掃除をしていただいて、いつもきれいに保たれています。


ここが例えば伝染病の流行地の国だったら、この部屋のスペースにも5~6人の人がきっと床にもひしめいて、満足に薬もなく、じっと痛みに耐えているんだろうと想像しました。


日本であっても、麻酔アレルギーの方、痛み止アレルギーの方も知り合いにいらっしゃいます。

医療が受けられる体質というのもあり、つくづくありがたい想いをした入院生活でした。


贅沢なもので、父も主人も料理人の家にいる私は、ご飯が美味しくないと耐えられないのですが、医大のご飯は思っていたよりしっかりした味付けで美味しくいただきました。
驚いたのが、おかずにトンカツが出た日や、クリスマス特別メニューの骨付き鳥ももローストとショートケーキなんていう日もあったことでした。






ご飯の量は家で食べる量の倍くらい(200g)もありました。


看護師さんも、大学を出てそのまま就職の方が多いのか、お若い美人が多くて眼福。
皆さんとても優しかったです。


夜に切除部の痛みと胎動が強くなるので、痛み止を追加で飲んだり、ジェルパッドで温めたり、ひどいときは痛み止を点滴してもらったりしながら、9日間の入院生活を終えました。
3連休を挟んだので、多少入院期間が長かったようです。



入院中、2度ほど2歳になったばかりの息子を連れてきてもらいましたが、1度目は驚くほどの塩対応で、「誰?こんな人知らーん。」とでも言いたげな顔で、避けられてしまいました。









病室になれた頃に

「急に起きたら居なくなっていて、僕に連絡もなかったから、びっくりして怒っているんだよね。ごめんね。」

と話しかけると

「わかってるならいい。」と言うようにニヤリと笑ってくれ、お父さんが抱っこして私の頭の方に息子を近づけると、小さな手でなでなでしてくれました。



退院日、ちょうど定休日の主人に迎えに来てもらうことができました。
私の居ない間、子供の寝かしつけなど、とても頑張ってくれて、帰るとすっかり息子はお父さんにべったりになっていました。


退院時に入院手術費を支払って帰りましたが、限度額適用認定証申請(1ヶ月の1医療機関ごとの支払いに上限がもうけられる)も入院中にしてもらっていたので、認定証を提示して10万円以内で済みました。

制度を利用しなかった場合の本来の請求額は、国民保険3割負担で30万円。


検査をした地元病院への支払いは、2万円ほどでした。


病気の時や子育て世帯向けの社会制度には本当に助けられます。

出産前に多額の出費は避けたいものです。



今回の手術入院のことを詳しく書いたのは、こういった妊娠中の、特に後期の手術は本当に稀で、卵巣嚢腫の切除は妊娠中でも安定期に行うことがほとんどだからです。

妊娠中は健康であってもなにかと不安になり、いろいろと検索してしまうもの。

なかなかないことではありますが、だからこそこういったケースもあるんだよということを残しておこうと思いました。


人は共感してもらえると楽になるもの。

「歯が痛くてつらい」
「失恋してつらい」

などの多くの人が共感できる痛みならば、わかってもらえる確率も高いのですが、多くの人が経験することのないことは、共感してもらいづらいです。



私の元同僚は、海外在住時に拳銃で打たれたことがあったのですが、説明される痛みがどんなものか、私には全く理解できませんでした。

理解してくれる人がいたら、その方も気持ちが楽だったかもしれません。


そういう想いで詳しく書いてみました。

いつか、同じような境遇で不安な妊婦さんに届きますように。


そして、妊娠中に開腹手術になるような病気が見つかった場合、安定期の胎動が強くなる前の手術をおすすめしておきます。


術後、何度もお見舞いに来てくれた実母と間違われるほど仲の良い主人のお母さんや、実家暮らしで甘えられる家族がいることへの感謝を大に、しっかりと療養して、新しい年に元気な赤ちゃんを迎えようと思います。