10月半ば、
安定期のうちに1泊2日の大阪旅行へ行って来ました。


1歳11ヶ月になった息子を両親に預けて、出産前最後の夫婦水入らずの旅です。


出産の際には、1週間お母さんなしで過ごすので、1泊様子を見てみるつもりでもあったのですが、おじいちゃんとふたりで寝たところ、
おじいちゃんのイビキで寝不足ぎみだったそう。

子供のぐずりに気がつかないくらい熟睡できるおじいちゃんがすごいと思いました。



貴重な大人だけの時間。せっかくなので、子供連れでは入れないお店でディナーを。








その前にまず、大阪へ来た目的、レゲエバー イエローの同僚だったあきちゃんの結婚&出産祝いへ。


高校を卒業してすぐの4年間、私は島根を出て大阪で働いていました。
北摂、梅田、難波と仕事をかわる度に引っ越したので、住んだ街も、茨木市、十三、浪速区と、だんだんミナミよりに。



阪急梅田~心斎橋辺りまではわりと土地勘も働くので、スムーズに移動できました。



大阪梅田駅に到着してすぐ、新しい店舗になった阪急の古書店街に吸い込まれた主人。
「ここに一日いられる。」と真剣に物色。
予定よりも早い到着になったので、すこし時間がとれました。


新梅田食堂街でお昼を食べ、阪急百貨店でスイーツを研究。












やっぱり、どこへ行ってもしっかり研修です。



南森町までタクシーにのって、
ここで主人は大阪天満宮参拝と天満天神繁昌亭へ落語をききに。

私は、南森町からあきちゃんの自宅へ向かいました。



久しぶりに大阪の友達に会えたことも嬉しく、新生児はかわいらしくて、幸せな時間でした。







寄席の昼席が終わる頃、南森町で主人と合流。

ディナーを予約したレストランのある茨木市へは乗り換えなしで到着します。
大阪メトロ地下鉄に乗って、阪急線に到着するおかげで、スムーズな移動でした。
都会の電車って面白いですね。



こちらのレストランは、私が高校の調理科を卒業後、はじめて就職したお店です。


少し早くついたので、駅から徒歩五分の私の住んでいたアパートへ行ってみたり、商店街を散歩しました。


アパートにいたっては、古い市場の敷地内にあり、もともときれいなところではなかったのですが、
「こんなにボロボロだったっけ?」というくらいの状況でした。

主人に「よくここで頑張ったね」と言われ、何か昔の自分が報われたように感じました。

周りはみんな知り合いの田舎から、
友達の誰一人いない都会に移り住んで、
狭いアパートで寂しくて泣いていた18歳の自分は、こうして主人とその街を訪れることを想像もしていませんでした。


そんな懐かしさに浸りながら、レストランへ。


フレンチレストラン ジャマンは、知る人ぞ知る名店です。


私はここ以上の料理を食べたことがありません。






シェフと奥さまが暖かくむかえてくださいました。


私がいた頃は20席ちょっとあった客席を、3年ほど前に改装で10席に減らされていて、
厨房はオープンキッチンになっていました。


お客様に最高の料理を提供したいというシェフの想いが、席数を限定するスタイルにあらわれています。


大きいホテルなどでは、シェフ本人が料理に携わることが難しく、どうしてもメニュー開発や最終チェックだけになってしまいます。


こちらでは、シェフが自ら手をかけた品々を味わうことができます。


これぞ、至福。






キャビア、フォアグラ カナール、トリュフ、シャトーブリアンなど、これぞフレンチという食材を用いたお料理を、ゆっくりと味わいました。


デザートは、私がいたときのままのチョコレートフォンダンとフランボワズのソルベ。
「懐かしいでしょう」と奥さまから言っていただき、いつもシェフがそのお客様にあわせたメニューを考えておられたことを思い出しました。


シェフや奥さまからもたくさんいいお話をしていただき、感動の上に感動を重ねた時間を過ごしました。

主人も、「本物の料理人という人に出会った」と、ふるえていたくらいで、若いうちにここで働くことができて本当に幸せだったと思いました。


お腹も心もいっぱいになって、心斎橋のホテルへ。


続きます。