こんばんは
ゲス美です。
夏といえば、恋の季節。
新しいドラマが出来ました。
「ゲスな私に恋してください♡」
〜出演〜
コイスルカラダライター
ゲス田恭子
恭子の彼氏
ペアーズ・フジオカ
〜オープニング・テーマ〜
松浦亜弥
「Yeah!めっちゃゲスい」
Yeah!めっちゃゲスい
ウキウキないいね!希望
Yeah!読者登録
ノリノリでディスりたい
チェックリストを先取るぞ
Amebaアプリを開くのじゃ
すんげぇ すんげぇ すんげぇ
すんげぇ ゲスい
すんげぇ すんげぇ すんげぇ
すんげぇ ディスる…♪
〜本編〜
幸せになりたい。
愛されたい。
それはいつも恭子の心にあった。
でも違ったのかもしれない。
私は幸せになりたかったんじゃない。
愛されたかったんじゃない。
私は
幸せそうに見られたかった
愛されてうらやましい
そう思われたかった。
いつしか私の本心よりも
そんな自分に見えることを
強く強く切望していた。
あの人より
友達より
私の方が幸せだ。
そう思いたかったから。
今日も暑くなりそうだ。
お気に入りのカフェで
コラムを書きながら
恭子は彼が来るのを待っていた。
カタカタカタ。
MacBook Proの音が小気味よい。
ふー、疲れたな。
どれトイレ行くか。
ジャーッ♪
このワンピやっぱりいいな
早く見せたいな。
かわいいって言ってくれるかな。
夏は好きじゃないけど
二人で過ごすのは初めてだし
花火大会もいいけど
一緒に線香花火がしたいな。
そしてふと気づいた。
どうしてだろ?
私はもともと一人が好きだ。
一人カフェも好きだし
文章を書くのも好きだ。
幸せを感じる。
一人でも充分楽しめるはずなのに
会えない日が続くと
彼を責め不満が募るばかり
そんな自分がいて…。
いつの間にか
幸せな恋愛をしなくちゃ
彼には愛されていなくちゃ
女として価値がない。
そんな思い込みに縛られている
自分に気がついた。
…私、何やってんだろ。
こんなの全然違う。
ちっとも私らしくないじゃん。
ピンポーン♪
彼からのLINEだった。
スマホの画面が涙でにじむ。
ペアーズ様
「ラーメン食べに行こうか」
濃厚味噌ラーメンだった。
スープが切なく胸に染み渡る。
ぺ「トイレ行って来るね」
恭「あっ、うん」
ふー。
うまくいかないな…
どうしてもケンカ腰になってしまう。
売り言葉に買い言葉だ。
ふと隣のカップルが目に入った。
恭子は目を奪われた。
おおっ…♡
これは、すごい…♡
ううん、いけないわ。
恭子は必死で自分を制した。
デート中よ、恭子。
他の男性を見るなんて、そんな!
いくら彼がトイレ中だからって!
ああっ、でも顔が…!
おい!!!
ただのブサイク
じゃねぇか!
なかなかの顔面センスだ。
おまけにデブだった。
スープを飲んでもブサイク。
水を飲んでもブサイクだ。
パターン。
彼がトイレから戻ってきた。
ペアーズ様は顔が小さく
スラリと背が高い。
カッコいい
絶対私の彼の方が
カッコいい
今日は優しく出来そうな気がした…。
終わり。
〜今日のひとこと〜
彼とケンカしたら
ブサイクを見つけよう。
きっと明日から優しくなれる。
ブサイクに感謝しよう。
世界平和はブサイクが保っている。
by ラーメンは味噌派