今年1月に卵巣腫瘍で手術に至った記録です。

同系列の病院でMRIを撮り、数日後、もとの大学病院に行きました。
「経過観察でいいですよ」
って言われるかもしれない。
まだそんな希望を持っていました。
名前を呼ばれて、先生からのMRIの結果の説明が始まりました。

「マカロンさん、放射線科(MRI)の先生も、悪性の否定ができないって言ってるのよ。否定ができない以上、手術は早い方がいいですね。左の卵巣だけでなく、右も怪しいかもって言ってるの。卵巣は手術して、病理検査に出す以外、悪性か良性は確定できないんだけど、今の時点では悪性が否定できないです。」

信じられなかった。本当に私のこと?と思ったりした。

「腹腔鏡手術か開腹手術か、次の診察までに決めておいてください。ただし、腹腔鏡手術を選んでも、手術中の迅速病理検査で悪性が出たり、癒着が酷いので、癒着を剥がす時の出血量が多くて、視界が確保できなければ開腹手術に移行します。ガンだったら両方の卵巣と卵管、子宮と大網という脂肪組織をとります」
と言われました。

腹腔鏡手術だと、チョコレート嚢腫は、取り出すときに、ほぼ100パーセント、破れるそう。
もしガンだったら、がん細胞が腹腔内に散らばってしまうことになる。悪性を否定できないなら、開腹手術を選択するのがセオリーとのことだった。

先生からは
「もう子供を生むこともないから、卵巣だけでなく、子宮もとってしまえば、先々ガンを心配しなくていい。更年期が心配なら女性ホルモンは薬で補充できます。あなたは子宮繊筋症もあるから、それを考えてもいいかもしれない。ただ、子宮が腸に癒着していて、その程度が酷いので、腸が破れて半年位は人工肛門になる可能性もあります。」

「とりあえず、今日は手術の予約をしてください。キャンセルはいつでもできますが、現時点で百数十人の手術待ちなので、とにかく予約だけはしておかないと、いつ手術できるか分からない。もしガンだったら、少しでも早い方がいいです。」

ショックでした。
やはり手術は避けられない。
それどころか、この先自分がどうなるのかも分からない。怖い。
その日からよく眠れない日が続くことになりました。