文系の大学院を卒業しても転職で苦労するのは、わかっているが、とりあえず自分を変えようと思い通学することにした。周りは、助教授とか講師とか多く、場違いな感じがした。なんでも、韓国人男性と結婚して韓国から飛行機で通学している生徒もいた。すごいな。おねがいおねがいおねがいおねがい論文なんて体験したことが無く、先生によく怒られた。みんなが理解しても私は経験したことが無いので、本当に苦労した。作文になってしまう。こんなに苦労しても、やはり転職では関係ない。何やってんだろう。他の人は、とっくに出産を終えていて、子どもが2人ぐらいるのに。そんな時、大学院を卒業してから、人材派遣会社から電話があった。「今、取引先の医療法人で人を探している。英語が出来て医者の相手が出来る人らしい。」私には、性格的にだめだろうと思った。しかし、人材派遣会社の顔も立てなければいけないと思い、面接だけは受けようと思った。その日がやってきた。すぐに終わったのを覚えている。見込みがないからだめだろうと。2時間後、私の携帯電話に「採用します。次の日から来てください。」と言われてびっくりしたのを覚えている。地道な努力を評価してくれる人がいるのだ。嬉しかった。両親も喜んでくれた。頑張ろうと思った。