昔、交際していた8歳上でテニス好きな男性がいた。実家は、全国あるホテルチェーンの社長の息子であった。優柔不断だが優しい男性だった。恋愛と結婚は違うとして、結婚相手を探しているみたいだった。本人はFラン大学卒業だが、お父さんは京大卒らしい。その男性が、ある日、転職すると言い出し、既に転職回数はあったが、話を聞いてみると、三井物産の正社員が起業するのでアシスタントとして、働くらしい。その話をもって来たのは、業界でも悪い男性と噂される人だった。そんな人に、世話になったら、一生頭が上がらなくなると私は、反対した。ちょうどその時、三洋電機に勤める女性で34歳ぐらいだったと思うが、交際を申し込まれたらしく、私と三洋電機に勤める女性を両天秤にかけて彼女を選択した。男性にとっては、勝算があったのだろう。新しい職場・新しい彼女・何もかも新しくスタートを切りたかったのだろう。が、しばらくして風のうわさで、彼の母親がノイローゼを発症したと聞いた。三井物産の仕事も聞いていた契約内容と違う。いい年をした息子がまた仕事でつまずいた。今さら転職なんて難しい。新しい彼女は、病気があり子どもは難しいらしい。![]()
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人生の選択を間違い、自暴自棄になった結果がこれである。数年後、町で彼を見かけた。髪はところどころ白髪で老眼鏡をかけて、不必要な貧乏ゆすりをしていた。昔の面影は無かった。三井物産の会社も辞めて親の関連会社に転職したのだろうか。お金持ちの家に嫁いだなら、後継ぎの問題は、ついてまわる。義理の家族から言われる。不妊治療を始めるにもお金がいるし、必ず出産出来るかどうかわからない。人生には転機がある。チャンスに変えられるように準備をしておかなければ失敗する。今頃、彼は幸せなのだろうか。あの時人生の選択を誤ったことを後悔しているだろう。
昨日の先物取引の結果
朝の成行 +290
夜の成行き ー30