暑い8月がやってくる。毎年、戦争で亡くなった方の気持ちに寄り添うため、私は8月に戦争を扱った文学を読む。反戦の気持ちもある。生きたくても生きられなかった方への反省も込めて。藤原てい著者の『流れる星は生きている』は、考えさせられた。ソビエト参戦の夜、満州から子供3人連れて日本に帰国した物語だが、当時、集団自決・子供を売るなど事情があり子供を手放す人が多かった。が、作者は決して子供を見捨てることはしなかった。キョロキョロ立派な人だ。どんな困難でも乗り越えていく力には、驚き。今年の8月には、何を読もうか決めていない。