もちろん、大谷のセーフティバンドや
岡本のホームランも凄い!
しかし、ピッチャー陣の見事さ。
5人の継投が、気持ち良かった。
ダルビッシュが、でっかく口を開いて
雄叫びをあげたシーン!
あれには、じんと、心を打たれた。
栗山監督は同世代。
渋くて、クレバーで、暖かい。
こんな監督の元で試合に臨める
ことは、幸運だ。
長い試合だったけれど。
古田の早くて的確な解説や
松坂の落ち着いたトーンの
ピッチャー目線のみの言葉で
時間が短く感じた。
中居くんのやんちゃな
感じのプチ情報も楽しめた。
ヒーローインタビューも
随分笑えて、爽快だった。
全てが、ドラマの様な
はまり役だった。
いつの間にか、ラストを迎えた。
改めて、日本チームの凄さを
思う。
観客も10時で、ピタリと
鳴物を止めた。
整然としていても、熱量は
変わらない。
話が逸れるが、同年代の女性より
私が野球を楽しめるのは
高校時代、硬式野球部で
マネージャーをしていたからだ。
他の高校より、少し大変だったのは
監督がいなかった事である。
引率の教師は、ボート部出身。
野球の知識はゼロに近かった。
仕方無く、高校野球連盟にも
出向き、書類を持ち帰った。
あの組織は、やけに、上から物を言う
大人が多く、愉快では無かった。
それでも、ピッチャーが
しっかりしていたし
4番打者は、5割の高打率。
公式戦の1回戦は楽勝だった。
キャプテンが、キャッチー兼
監督の様なものだった。
当時の自分達を、実に誇りに思う。
今の高校球児は守られている。
まあ、そういう環境だから
メジャーリーガーが育つとも
言えるのだけれど。
遥か昔、夏の練習試合で
炎天下、スコアを付けていた私。
ヒットかエラーかを少し迷ったなと
ふと思い出す。
ともあれ、アメリカに着いた
監督、選手たちの表情には
気合いが見て取れる。
頼もしい面々が、よくあんなに
揃った。
優勝しようがしまいが
めでたい。


