翌朝。
カーテンの向こうに朝の気配を感じて目が覚めた。・・・しかもずいぶんと陽が高くなっているようだ。
いつもの自分の部屋と違う方向から感じる外の気配に、ここ、どこだっけ・・・?とぼんやりした頭で考える。
昨日の会社からのできごとを順を追って思い出し、ああ、課長の家だ・・・と納得した。
・・・そろそろ起きないと、ね。
おれがぐっすり眠っていたから、気を使って起こさなかったかもしれない。
自分の使っていた毛布をたたんで、リビングのカーテンを開けると、嵐の過ぎ去った後のとても気持ちの太陽の光が入ってきた。