はじめて泊まるところで真っ暗だと、夜中にトイレ行きたくなった時に困るだろ?

 

そう言って直接の視覚に入らないダイニングの明かりをつけておいてくれた課長。

・・・言わなかったけれど暗闇では眠れないおれのために、あえてつけておいてくれたのかも。

 

 

 

ソファに横になり借りた毛布を体に巻き付けるようにして、なんども体の向きを変えてみる。もともと枕が変わると眠れないタイプだし、今夜の風雨はいまだおさまらない。

 

(今夜は眠れそうにないな・・・)

 

 

 

そんなことを想いながらも、いつしか眠りに落ちているのだった。