「ええ?びっくり!そんな偶然なんてあるの?!」

 

今日はアイバくんが店番を手伝っていて、俺にビールを出してくれた。

もともとバイトを掛け持ちしていて、店が忙しい時にだけ手伝いをしているそうで、マスターの親戚の縁で一緒に暮らしているんだそうだ。

「でもさ、

 

 

 

櫻井課長はまったく初めて会ったかのように振舞った。

・・・ということは、こちらもなれなれしく話しかけることもできない。

『出世のためにオンナと結婚する』

と言っていた。

こんなところに来て、オトコを抱いた、だなんてばれちゃいけない。

自分だってこんなところで知り合いに会ったらなんて思うだけで震えあがる、

 

「ここではプライバシーに関わること、大っぴらに言っちゃいけないよ。

だいたい、マサキも根掘り葉掘り聞かないの」

「はぁ~い」

 

ニノも一般企業に勤めているのか、今日は来ていないようだ。

ひとまず、今日イチ驚いたことを誰かに言いたかっただけの俺は、一杯だけ酒を飲むと店を後にした。

 

 

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久しぶりの「Bounce Beat」です。

続きが気になると感想をいただいていて、確かにワタシ的ゴールにぜんぜん届いていない二人で。

ちょっとだけかけたのでアップしてみました。