ほぼ手ぶらの状態の俺を見てショウは、
「ひとまず俺の住んでるところへおいでよ。寮だけど」
そう言って部屋へと案内してくれた。
「あそこ、勤めてる病院?」
「うん、そう。
ジュンさん、よくオレがあそこにいるってわかったね」
「ううん、知らずに適当に来た・・・」
「そうなんだ」
まずシャワー浴びてよ、寒かっただろうからちゃんと熱いお湯を使って。
そういわれてバスルームに入れられた。
寮、と言っただけあって小さくて狭い浴室とシャワー。
置かれているシャンプーもボディソープも自分の部屋にあるものと全く違うのに。
さっき部屋の中に入った時「ああ、ショウの香りだ」と思った。
・・・そうか、彼は今、ここで暮らしているんだ。