キス、しないで。もう、俺たちは昔のようになれないから。

 

ベッドの上で、きつく抱きしめあい、舌を絡ませる激しいキスをしながら、もう一人の俺が冷静に物事を見つめている。

 

 

 

これ以上、傷つけないで。お願いだから、また、つらい思いをさせないで。

 

こんなことをしたって、なんの価値もないのに。

「潤、じゅん」

しょおくんが何度も俺の名を呼んで、何度もキスをする。

「んん、しょお、くん」

 

 

 

しょおくんのことを考えて、

しょおくんのことを求めて、

永く眠れない夜を過ごしたんだよ。

 

「!ココ。

誰にも触らせてないんだ。じゅん」

「も。そんなこと、するわけないじゃん!」

 

 

だって、俺だって。

しょおくんのことを愛していたんだもん

 

「じゅん」

「しょお、、くん!」

 

 

 

抜けることのない茨の棘は、痛くて、きつくて、きもちがいい・・・

あんなにも、一人で悲しく想っていた夜も。

 

 

色褪せた哀しみも今は

遠い記憶 sweet memories

 

 

 

「しょお、くん。すき・・・」

 

やっぱりあなたを愛している