「あーーー、もう!しょうがない!

俺が飯を作るからちゃんと食べろ!」

「え、でも、ジュンさん」

「うるさい!つべこべ言わずに食え!」

 

なんだろう、ショウって庇護本能をくすぐるのか、ついついかまってしまう。

 

「・・・アレルギーや苦手なものってある?」

「ううん、ない。オレたいていのものは何でも食べられる。

あ、パクチーは苦手」

「大丈夫、俺も苦手だ」

 

 

 

コーヒーメーカーでコーヒーを入れることはできる、パンを焼くことはできる、というので、出勤前の時間にサラダやおかずを作り置きしておくことにした。

ジムに通っていたので、健康にいいメニューを教えてもらったり、ネットのレシピで俺もショウも食べそうなおかずを探してみたり。

 

 

 

「ほら、これ」

「え、お弁当?」

「言っとくけど残り物しか入れてないからな。食い切らないと次の分が作れないから」

「!ジュンさん、ありがとう」