「ば~かなこと、言ってんなよ」
俺はカズの顔に手を押し付けて、グイっと向こうへ押しやった。
「ちぇ~。けち~」
「そうそう、ジュン。
ショウが、ジュンのこと探して、何度かココに来てたんだから」
今日、カズが店に来て俺を拉致った理由がこれだそうだ。
「え。な、んで?」
「さぁ~?聞いても教えてくれなかったんだよ」
「あ、ほら。噂をすればショウだ」
サトシがほらっと店の入り口の方を指すので見やると、ショウが入ってきた。
「ジュンさん!良かった!やっと会えた!」
キラキラとした笑顔で嬉しそうに俺のところへやってくると、ぎゅ~っと抱きしめてきた。
「お、おい、ショウ」
「ジュンさ~ん」