浅く早い呼吸を何度も繰り返し、ぼんやりとショウを見上げた。

ああ、このまま、自分は彼に抱かれるのか・・・

しきれぬ覚悟を胸に、目を閉じた。

 

 

 

「ジュンさん、眠れそう?」

 

そう言われた。

こくこくと目を閉じたままうなずく。

・・・言われたことはわかったが、理解はできていなかった。

 

「ちょっと待っててね」

 

そう言って、ショウの体が離れていった・・・

 

 

 

「・・・・・・」

 

話すことも、目を開けることもすべてが億劫になってしまった。

意識の端で、シャワーを使っている音が聞こえる・・・

そうか、彼にとってはこれはビジネス、シャワーを浴びたら帰るのだろう・・・