普段仕事も忙しいが、休日の日も基本何らかい予定を入れている。

潤の休みと俺の休みが重なる時は潤にあわせてのんびり過ごすこともあるが、普通の土日はジムに行き、軽く昼食をとって午後から美術館や博物館、本屋や図書館で過ごすことが多い。

もちろん頼まれたパンを買って、総菜を買って、夕方の時間に家へ帰る。

浴室で乾燥させていた洗濯物をクローゼットにしまい、タオルとハンカチをたたんでしまう。

パソコンを立ち上げて、今回の仕事に使いそうな資料を検索して読んだ。

 

 

 

「ただいま~」

「!おかえりー」

 

今日の潤は土曜だけど早めの帰宅だ。

手洗いうがいを済ませて、リビングに入ってきた。

 

 

 

「雪と寒さで、お客さんの予約が入らなくて早めに上がっちゃった」

「相葉くんは?明日出勤するの大変だったら、ここに泊まってもらってもよかったのに」

「あー、うん。

おれも聞いてみたんだけど、ニノが今締め切り前でバタバタなんだって。

相葉くんが帰らないとメシも抜いちゃいそうだからって、帰るって」

「ふーん」

「んで、明日も遅くなるかもしれないからって、店の閉め作業やってくれるって」

「そっか」

 

 

 

ね、帰ってきたよ、と潤が甘える。

 

「おかえり」

「ただいま」

 

にこにこと笑う潤を抱き寄せて、唇に優しくふれた。