Sside

 

「ね、しょ、く、ん。

キモチイイ?」

「ちがっ、ちがっ」

「ね。ちがわ、ないよ?

オレ、キモチイイ」

「じゅ・・・い、ああああああああ!」

「ね、キモチイイ、ね」

 

俺のハジメテ体感する時間。

こんなハズないのに、こんなハズないのに・・・

 

潤は、潤は。

いつも、いつも。

甘ったれて、わがまま言って、すぐ拗ねて、ふくれっ面がかわいくて。

従順で、照れて笑う姿が、ああ、潤だなって・・・

 

「しょおくん、目、開けて。

オレ、見て、ね?」

 

いつもの潤の声がする。

ああ、終わったんだ。

いつもの、潤が戻ってきたんだ。

 

ほっとして目を開けると、浅い呼吸を繰り返す潤がいた。

 

「しょおくん、スキだよ」

 

俺の唇を食べそうな勢いでむさぼられると、

 

「んあ、ああああああああっ!」

 

 

 

熱の塊を、体内に差し入れられた。