凛ちゃんと一緒に過ごすようになって、自分の生活リズムが変わってしまったのもあって。
夜も、以前なら日付を超えてから眠ることもあったのに、今では閉店作業を終えてママチャリを漕いで帰ってくることが精一杯だ。
乗り馴れたBMXも、凛ちゃんを乗せられないないから、アシスト付きママチャリを買ったのを機に、斗真にやった。
(斗真はめちゃくちゃ喜んでいたから、それはそれで良しとしよう)
その日も、眠ってしまった凛ちゃんの横で同じベッドに入った寝入り端に、ガチャガチャと玄関の鍵が開けられる音がした。
翔くんだ!