「コントロールする」のではなく、「知る」 | 12枚の羽根の歌

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生きることは踊ること!

昨日は、朴慶南(パク・キョンナム)さんの新刊『やさしさという強さ』の出版記念パーティーに参加してきました!

キョンナムさんは本当にあたたかい愛でいっぱいの方で、お話もいつも深くて楽しみなのですが、
今回は、人類の「グレート・ジャーニー」の道を自らたどられた、あの関野吉晴さんとの対談が聴けるということで、わくわくしていました。

ほんとうに面白かった!
関野さん、「研究調査は嫌で、とにかく現地の人たちと友達になりたかった」とのこと。やわらかく、誠実で、探究心旺盛な方、というのが印象でした。

アマゾンで暮らす部族の生活に入りこんで関わられた経験を通して感じられたのは、
先住民が、みな、平等社会で生きている、ということだったそうです。

対談の中で印象的だったことはたくさんあるのですが、
そのひとつに、「<コントロールする>のではなく、<知る>こと」というのがありました。

自然と共存しながらゆったり暮らしている先住民の生活は、
狩猟をしても、生き物のバランスを壊さない。焼き畑をやったとしても、環境を破壊しない。

文明社会との違いについて、関野さんは、
「現代の人間は、もうコントロールできないところへ踏み込んでしまっている。自然と調和して暮らしている人たちは、自然を『コントロールしよう』とはしていない。そうではなくて、自然を『知る』ことで、災害を防いできた。自然は神様だから、コントロールすることはできない。いざとなったら、逃げる、避けるだけ」
と語られました。

深いなぁ、と感じ入ってしまった。
ほんとうだ。


結果をコントロールすることばかり考えてると、「深く知る」ことがおろそかになってる。


現代を生きる私たち、「すぐに結果が手に入る」(たとえば、エアコンかければ涼しくなる)のがあたりまえになっていて、深く学んだり、工夫したりすることが、明らかに苦手になってる。


人間関係にも言えるなーと感じた。
誰かを「コントロールする」のではなく、「知る」ことが大事、って。
その視点に立ったら、親子、夫婦、友達、仕事仲間……etc. あらゆる関係性が、きっとより有機的に、良い方向へ変わるね。

自分についても。
「こうなんなきゃ!」ってコントロールしようとするのではなく、
ただ、知ること。

私たちも、自然から生まれたんだものね。


……はぁ。ほんとに深く興味の尽きないお話でした。もっと聴きたかった!