1988年1月5日午前0時に大量の抗がん剤を自分で飲むことから始まった骨髄移植(造血幹細胞移植)。
ここから始まる自分の未来より、この薬で始まる恐怖の日々を思うと、たまらなく怖かった。
通常は、骨髄提供される前に、放射線療法と大量の抗がん剤入りの点滴を組み合わせて、患者のがん細胞を死滅させる。しかし,当時の私は、放射線を浴びることすらできる体力は残っていなかった。
だから、飲む抗がん剤から始まる骨髄移植。名大病院での第一例目。
私は、その一錠目が怖くて怖くてたまらないのに、医師団は、その薬に興味津々。入れ替わり、立ち替わり、見にくる。
「落とすなよ」「フタをあける前に見せて!(←理科の実験に使うようなシャーレに置かれていました。)」「さぁ、飲んでみる?勇気を出して!」
今から思えば、気を紛らしてくれようとしてた?いや、ホントに、興味津々だっただけ?
35年前のことを鮮明に覚えている私。
無菌室で写した数少ない写真です。