晴れた空の下で  | 幸せ語り ~中里貴子の朗読日記~

幸せ語り ~中里貴子の朗読日記~

朗読家で、元群馬テレビアナウンサーの中里貴子の朗読公演や、日々の徒然を連ねていきます

いつもご覧頂きありがとうございます。


気温の変化が大きいこの春、

今日は初夏のような陽気ですね。



新年度、早稲田大学オープンカレッジや大学の講義も始まりました。

朗読会のお礼に後片付け、

冬物の衣類の整理と掃除など、

1週間が瞬く間に過ぎました。



私が信頼していた実家近くのクリーニング屋さんも高齢のため閉店泣

安物のセーターも見違えるように返ってくるので、お値段は高めでも、お願いしていました。

だんだんこういうことが増えて、

ショックー‼️ と言いながらも、

前を向くしかないのですね




朗読教室では、

江國香織さんの『晴れた空の下で』

という、短い作品を読みました。


「わしらは最近、ご飯を食べるのに二時間もかかりよる」

おじいさんの一人語りで始まるのですが、

どうやらおじいさん、

物忘れが多くなったようです。


おばあさんと2人食卓を囲み

作ってもらった手毬麩のおつゆを啜りながら、

「婆さんも手毬麩のように柔らかい娘だった」と昔を懐かしみます。



土手の桜がちょうど満開だから散歩に行こう!と2人で出かけます。

長年連れ添った夫婦ならではの、語らずも分かり合える仲…



散歩から戻るとお嫁さんが掃除をしてくれています。

「おつゆのお味、薄すぎませんでした?」

と聞かれ、

「ああ、あれは妙子さんが作ってくれたのか。わしはてっきり…」

おばあさんを探すと…

去年亡くなったことを思い出します。



「わしは最近、ご飯を食べるのに二時間もかかりよる。入れ歯のせいではない。

食べることと生きることの、区別がようつかんようになったのだ」


 

老いて区別がつかなくなっても、その世界の中で、ほんわか暮らしているおじいさんと(おじいさんの中で生きている)おばあさん。 



ラストは切ないけれど、

1日いちにちを楽しんで生きる…

晴れた空の下でキラキラ

題名も、また良い飛び出すハートですね。



朗読の練習以外にも、

感じたこと、解釈、

表現方法など色々話し合っていたら、



Hさんが、

「そうだ!みんなにプレゼントがあるんだ!」





手毬麩スター


かわいい〜ラブラブ



「早速、三つ葉を買っておつゆを作りましょう」


お気遣いありがとうございますドキドキ


これだから朗読を通じて出会えた仲間は

素敵で乙女のトキメキ

楽しい〜音譜音譜音譜