最上川 | 幸せ語り ~中里貴子の朗読日記~

幸せ語り ~中里貴子の朗読日記~

朗読家で、元群馬テレビアナウンサーの中里貴子の朗読公演や、日々の徒然を連ねていきます


いつもご覧いただき、ありがとうございます。




記録的な大雨で、山形県の最上川が氾濫、

広範囲にわたって浸水被害。

温暖化のせいでしょうか、

今後もどんなことが起こるか、予測できません。

被害に遭われた方々、お見舞い申し上げます。



一日も早く普段の生活に戻れますよう
 
祈っております。







松尾芭蕉は、元禄2年(1689)陽暦7月14日

大石田へ向かいます。

そこで、最上川を下るため、

天気が良くなるのを待ちます。

その間、地方俳人と交流。




 7月19日、元合海から船で最上川を下ります。



 最上川は陸奥より出でて、山形を水上とす。

 碁点、隼などいふ恐ろしき難所あり。

 (中略)

 白糸の滝は青葉の隙々に落ちて、

 仙人堂、岸に臨みて立つ。

 水みなぎつて舟危し。


 五月雨を集めて早し最上川





 はじめこの句は、「集めて涼し」の形でした。

「おくのほそ道」を書く段階で、

「早し」に改めます。

 豪壮な最上の急流の様子が「早し」に現れて、

 船の中の芭蕉の様子が想像できます。

 



 私の大好きな「おくのほそ道」で知る最上川、
 大石田。

 復旧作業の方、避難所生活の方々、

 くれぐれもご自愛くださいますよう、

 お祈り申し上げます。