この偏りのある二元の世界。
それぞれがそれぞれの信念と思い込みで
作り上げた世界。
自分でつくりあげたことを忘れてしまって、
その物語の中で、
捉われ、囚われ、身動きがとれなくなったとき、
タロットは、私たちに、
作り上げた世界の不自然さを教えてくれる。
よく講座で、こんな説明をしてきた。
誰もが、それぞれの個性的な色のサングラスで、
この世の中を見ている。
タロットは、サングラスの色を教えてくれる。
あなたの見ている世界は、
青紫色だよとか、
薄いピンクだよとか、
濃赤だよとか。
それがわかったら、
もちろん、中庸にしてもいいし、
そのままの自分の世界の色を楽しんでもいいし。
つまりは、誰も同じ世界を観てはいない、
そのことに気付くことが大切で、
自分の色付けに気付くことが大事。
色をなくせばいいというのでなく、
色がついてるということに
気付けばいいだけ。
気付いた上で、
私のきれいな色を楽しめばいいだけ。
そして、飽きたら、違う色に変えればいいし、
色をどんどん抜いていってもいい。
色がついてないのがいいわけでもなく、
極彩色なのがいいのでもなく、
それもまたバランスで、
自分が好きなようでいい。
好きなようでいいけど、
自分がそれを選んだことを忘れなければ。
タロットの叡智を、
私はそんなふうにとらえている。
どんな人生を生きてもいい、
ただ、自分をむりくり正当化したり、
言い訳したりしないで、
ただやってくる、ミラクルな毎日を
味わえたら、
何と、人生とは楽しいものか。
人生の楽しみ方を教えてくれるのが、
私にとってはタロット。
ボイジャーやインナーチャイルドカードなのです。