雄星は2回3失点ホロ苦デビュー
日刊スポーツ

 <教育リーグ:西武8-6巨人>◇9日◇西武ドーム
 『西武ドラフト1位ルーキー菊池雄星投手(18=花巻東)が、教育リーグの巨人戦で実戦デビューを果たした。初回は先頭打者に安打を許したものの3人で終える上々の立ち上がり。しかし2回に安打と2四球で1死満塁とされると左前に2点適時打を運ばれた。さらに中犠飛で1点を追加され、この回を投げ終えてマウンドを降りた。最速は144キロを記録したが、2回3安打3四球3失点のホロ苦デビューとなった。』



西武雄星、2回3失点デビュー/投球詳細



雄星にプロの洗礼、先発デビューも2回3失点
スポーツ報知

2軍オープン戦の巨人戦に先発した西武・雄星

 ◆イースタン教育リーグ 西武8─6巨人(9日・西武ドーム)

『西武・雄星投手(18)が9日、イースタン教育リーグ・巨人戦(西武D)で先発デビューした。2回を投げ、打者11人から3安打3四球で3失点。最速144キロをマークしたが、三振を1つも奪えず、ボークでピンチを広げる悪循環に陥った。

 初回は無失点で終えたが、2回1死から小田嶋に左前安打を許し、セットポジションになると、投球が一変。球速も落ちて、制球が定まらなくなった。1死満塁から加藤に2点左前打、さらに橋本に中犠飛を浴び、プロの洗礼を受けた。』





西武・雄星、2回3失点のホロ苦デビュー
サンケイスポーツ

イースタン教育リーグ巨人戦に登板した西武・雄星

 『西武の大型新人、雄星投手(岩手・花巻東高)が9日、西武ドームで行われた2軍オープン戦の教育リーグ、巨人戦に先発し2回3失点だった。昨年9月28日の新潟国体以来となる対外試合で3安打3四球を与え、ほろ苦いマウンドとなった。

 一回は無失点でしのいだが、二回1死から小田嶋に安打を許し、投球が不安定になった。「球威も落ちるし、技術的に(球を)置きにいった」。最速144キロだった速球は130キロ台前半まで落ち、焦りもあってボークもとられた。連続四球で満塁とされ、加藤に2点適時打。さらに四球後の犠飛で3点目を許した。 気温は2.5度。ドームとはいえ外は雪がちらつく中、注目左腕の登板を約3700人の観衆が見詰めた。雄星は「言い訳にしたくない」と話したが、これほどの寒さでの試合は初めてだった。

 小野2軍投手コーチは「全然だめ。一つ一つのことがきっちりできないと、1軍に推薦できない」と厳しい口調。宮城・仙台育英高時代に対戦経験のある巨人の橋本は「真っすぐは高校の時が良かった」と感想を口にした。雄星にとっては「セットポジションでの課題が見つかった」ことが最大の収穫か。1軍のマウンドに立つには、もう少し時間がかかりそうだ。』





雄星は開幕1軍絶望…初試合で2回3失点
日刊スポーツ

2回3失点で交代した雄星はベンチから試合を見つめる

 『西武のドラフト1位ルーキー菊池雄星投手(18=花巻東)が、ほろ苦プロデビューとなった。プロ初の対外試合となる2軍オープン戦の教育リーグ巨人戦で先発したが、2回で3安打3失点を喫した。最速144キロを計測したものの、走者を背負いセットポジションでは球速が130キロ前半に落ち、3四球にボークもとられるなど課題を露呈。渡辺久信監督(44)は1軍昇格の見通しについて「早ければ5月か6月」と設定し、開幕1軍は絶望となった。

 2回を投げ終え、足取り重くマウンドを降りた。雄星はうつむきながらベンチ裏に消えた。初回、先頭橋本に中前打を許したが、欲ばった橋本を二塁でタッチアウト。結果的に3人で抑え、走って一番乗りでベンチに戻り、ナインとハイタッチした光景とは対照的だった。「結果だけ見れば失点もしてしまったけど、課題が見つかって納得できる部分もあったので。悔しさ半分という感じです」と、単なるホロ苦デビューではないことを強調した。

 初回はこの日最速の144キロを計測するなど、1安打は許したが、順調な立ち上がりだった。快投を予感させる滑り出しに、ファン3743人が集まった西武ドームは沸いた。しかし2回に課題が浮き彫りになった。1死から小田嶋に左前打を浴び、初めて走者を背負った。セットポジションになった途端、腕が振れなくなり、ストライクも入らなくなった。続く矢野への4球目にはセットポジションで静止しなかったとして、ボークの判定。2者連続ストレートの四球で1死満塁とし、加藤に甘く入った132キロの直球を左前に運ばれプロ初失点を喫した。

 「セットに入ってからストライクが入らなくなって、ボールを置きにいってしまった。球威も落ちてしまいましたし」と振り返った。走者を背負ってから投じた直球が、速くても133キロだった。試合前の投球練習ではセットポジションから多めに投げたが「不安に思っていたことがその通りになった」とうなだれた。

 これまで「実戦派」を自任してきた雄星。だが3四球にボークとセットポジションの課題露呈、さらに空振りは初回にスライダーで奪った1度だけという結果に、報告を受けた渡辺監督も「もっとがむしゃらさを出してほしい。でもいい勉強になったと思う。1軍? これから良くなったとして、5、6月くらいかな」と話した。

 投球を見た小野投手コーチはさらに手厳しかった。「全然ダメ。次の登板は全然未定。変な意味で言えばプロ野球をなめてるよ。みんな生活をかけてやってるんだから」。ただそれも期待の裏返し。もちろん、雄星もこのままで終わるつもりはなく、「課題は着実にクリアしてますから」と前を向いた。苦い経験は成長の糧にする。』





西武の雄星、ほろ苦いプロ初登板 2軍OP戦2回3失点
デイリースポーツ

 『西武の大型新人、雄星投手(岩手・花巻東高)が9日、西武ドームで行われた2軍オープン戦の教育リーグ、巨人戦に先発し2回3失点だった。昨年9月28日の新潟国体以来となる対外試合で3安打3四球を与え、ほろ苦いマウンドとなった。

 一回は無失点でしのいだが、二回1死から小田嶋に安打を許し、投球が不安定になった。「球威も落ちるし、技術的に(球を)置きにいった」。最速144キロだった速球は130キロ台前半まで落ち、焦りもあってボークもとられた。連続四球で満塁とされ、加藤に2点適時打。さらに四球後の犠飛で3点目を許した。

 気温は2.5度。ドームとはいえ外は雪がちらつく中、注目左腕の登板を約3700人の観衆が見詰めた。雄星は「言い訳にしたくない」と話したが、これほどの寒さでの試合は初めてだった。

 宮城・仙台育英高時代に対戦経験のある巨人の橋本は「真っすぐは高校の時が良かった」と感想を口にした。雄星にとっては「セットポジションでの課題が見つかった」ことが最大の収穫か。1軍のマウンドに立つまでには、もう少し時間がかかりそうだ。』





巨人若手 雄星に厳しい評価
スポーツニッポン

 『雄星から3点を奪った巨人の若手ナインは精彩を欠いた黄金ルーキーに首をかしげた。

 2年目の橋本は初回に先頭打者で中前にはじき返すと、2回にも1死満塁の好機できっちり3点目の中犠飛。仙台育英では08年の春季東北大会で雄星と対戦しているが「高校の時の方が直球が来ていた。スライダーも少し曲がりが早いしスピードもなかった」と振り返った。

 2回に2点適時打を放った加藤は「2球だけなんで判断できないけど(打った球は)甘かった」、藤村も「躍動感をそれほど感じなかった。思ったより直球が来ていなかったし、スライダーにも切れがなかった」と厳しい評価が並んだ。』





雄星ボロボロ…開幕2軍正式決定
デイリースポーツ

 『黄金左腕が“ボロボロデビュー”だ。西武のドラフト1位・雄星投手(18)=花巻東高=が9日、本拠地・西武ドームで行われた教育リーグ・巨人戦で実戦初登板初先発。だが2回を3安打3四球3失点で、セットポジションでの投球に課題を残すなど散々な結果に終わった。開幕2軍スタートも正式に決まった。
  ◇  ◇
 落ち込んだような表情が、すべてを物語っていた。本拠地・西武ドームでの実戦デビューだったが2回を3安打3四球3失点。自己採点について雄星は「点数をつける必要はないんじゃないですかね…」と表情を曇らせた。

 試合前に名前がコールされると、スタンドが盛大な拍手と歓声に包まれた。勇んでマウンドに上がり一回先頭の橋本に中前打を浴びた。だが橋本が二塁を狙って憤死。一回のノーワインドアップの投球では直球がこの日、最速144キロをマークし無失点に抑えた。

 だが二回1死一塁でセットポジションになると投球が一変した。直後にボークを取られ、2者連続四球で満塁のピンチを迎えると左前打などで3失点。石井2軍投手コーチは「セットになると“おじさん”になる」と苦言。ほとんどの直球が130キロ台前半とスピードはガクンと落ちた。

 「セットに入ってから動揺というか、ボールを置きにいったりストライクを取りにいったら打たれた」。春季キャンプの調整遅れが響いて初めてシート打撃に登板したのは5日。プロで本格的なセットでの投球をあまりこなしていない不安が、現実のものになった。

 報告を受けた渡辺監督は1軍練習が行われたナゴヤ球場で「今はがむしゃらに投げること。(調子が)上がってくれば5、6月に(1軍に)上がってくるんじゃないかな」と話した。今季序盤の1軍昇格を目指すことになり、開幕2軍スタートが正式決定した。

 雄星はこの日の投球について「悔しい気持ちは半分。課題も見つかったし納得できる部分もある」と前を向いた。しかし、試練が訪れたことだけは間違いない。』





西武・雄星、大乱調…53球散々デビュー
サンケイスポーツ

四球にボーク、3安打と散々のデビュー戦となった雄星。安打を許した小田嶋(左)に生還されるなど3点を失った。右は鈴木

 『春季教育リーグ(9日、巨人6-8西武、西武ドーム)西武のドラフト1位、雄星投手(18)=菊池雄星、岩手・花巻東高=が9日、本拠地・西武ドームで行われた教育リーグの巨人戦で実戦初登板を果たした。先発のマウンドに上がったが、2回で3安打3四球3失点、2つのボークとホロ苦デビュー。それでも雪の中、教育リーグでは異例の3743人のファンが集まり、黄金ルーキーのプロ第一歩を温かく見守った。

 外は雪。気温2度。吐く息も白い。しかも平日のデーゲーム。それでも3743人のファンがつめかけ、バックスタンドはぎっしり。みんな雄星が見たかった。

 黄金ルーキーの記念すべき第1球は、135キロの直球。外角低めに外れるボールだった。

 「(本拠地は)すごく投げやすかった。声援は常に聞こえていて、うれしかった。悔しさと半々。今度は結果を出して期待に応えたい」

 実戦登板は昨年9月28日の新潟国体以来。2回53球のデビュー戦に笑顔はなかった。

 一回は先頭の11球まで粘られた橋本に中前打を許したが、1学年上の大田を遊ゴロに仕留め3人で片づけた。しかし二回一死、小田嶋に左前打を浴び初めて走者を出すと、様子は一変。2連続四球で一死満塁とすると加藤に2点適時打、鈴木にも四球、橋本には犠飛で3点目を失った。

 「セットポジションでは腕が振れず、ボールを置きにいってしまった。高校と違ってストライクゾーンが狭い(判定が厳しい)ので、ストライク入れなきゃと焦りがあった」

 本人にも分かっていた。セットポジションでは球速が5キロ近く落ち、制球は乱れて22球中15球がボール。投球前にきちんと制止せず、ボークを2回もとられた。

 それでも、走者がいないときの投球には手応えもつかんでいた。

 「ノーワインドアップのときは思い切り腕が振れていたので、練習でやってきたことは少しずつ形なっている」

 石井貴2軍投手コーチも「右打者の内角も厳しく突いていたし、根性ある」とたたえた。

 1軍投手の調整が優先されるため次回登板は未定だが、18歳の左腕に秘められた無限の可能性が開花するのはこれからだ。』





雄星ボロボロデビュー!小野コーチ「プロ甘く見ている」
スポーツ報知

先発デビューした雄星は厳しいプロの洗礼を受けた

 『雄星「ボロボロ」デビュー…。西武・雄星投手(18)が9日、イースタン教育リーグ・巨人戦(西武D)で先発デビューした。2回を投げ、打者11人に対し3安打3四球で3失点。最速は144キロをマークしたが、セットポジションになってからストライクが入らず、走者を背負ってからボークを喫するなど、まさに“自滅”のピッチングだった。小野投手コーチは「全然ダメ。プロを甘く見ている。フォアボールで自滅なんて最悪よ。1個の失敗が命取りになる」とバッサリ。昨年9月28日の新潟国体以来となる対外試合で、プロの洗礼を浴びた。

 左前へ抜ける痛烈な打球を、雄星はマウンドからただ目で追うしかなかった。2回1死満塁。連続四球にボークも与えてピンチを広げ、9球連続ボールの後の絶好球を加藤に狙われた。「ストライクゾーンに入れなきゃって。高校時代よりストライクゾーンが狭いので、セットになってから不安が入り交じって(ボールを)置きにいってしまった」。橋本にも中犠飛を浴び、この回3失点。プロの壁は、想像以上に高かった。

 まるで別人だった。ノーワインドアップで投げた初回は、140キロ前後の直球と、球速差のある2種類のスライダーで無失点。大田に対しては内角を厳しく攻め、詰まらせて打ち取った。だが2回1死、小田嶋に初安打を許すと、球速が落ち、ストライクが入らなくなった。「置きにいってしまって球威が落ちた。あまり練習していなくて、不安な部分が強かった。しっかりと腕を振って、ストライクを取ることが課題です」。矢野のカウント0―3からは、セットポジションで静止しなかったとして、ボークを取られた。2回で53球を要し、半分近くの24球がボール球。ファウルで粘られ、空振りは1つだけだった。

2回1死満塁、加藤に左前適時打を浴びバックアップに走る雄星(左は小田嶋、右は鈴木)

 そんな中でも、ベンチからは巨人先発・山口の投球を目に焼き付けていた。「フォアボールを出しても焦りがなかった。カウント0―3からでも簡単にストライクが取れるし、(ピンチでも)表情に出ない。さすがだなと思いました。オーラというか、風格がありました」。育成選手から1億円プレーヤーまではい上がった山口と、日米20球団以上が注目し、昨年のドラフトでは6球団が競合した雄星。素質の高さでは引けを取らないが、雄星が絶対的に足りないのは首脳陣が指摘する「がむしゃらさ」や「ハングリー精神」だろう。

 この日の西武Dは雪が降り、気温は2.5度。そんな悪天候にもかかわらず、雄星のデビュー戦を見ようと午前9時前からファンが並び、約3700人が詰めかけて声援を贈った。これだけ人を惹きつけるのは、実力だけではなく、人柄があってこそ。「もっといいピッチングをして、期待に応えたい気持ちもあった。今度は結果を出して、認めてもらえるような投球をしたい」と前向きにとらえた。目標とする「愛される選手」になるために、自分自身を磨いていくしかない。』





セットで動揺…雄星 ボーク、四球連発
スポーツニッポン

2回1死満塁 加藤に先制タイムリーを打たれ悔しそうな表情を見せる雄星

 『西武の大物ルーキー・雄星投手(18)が9日、教育リーグ・巨人戦で初先発。気温2.5度と冷え込む中、2回を3安打3四球3失点とほろ苦いデビュー戦となった。初回は無失点も、2回に走者を許しセットポジションからの投球になるとボークや四球連発と課題を残した。プロの洗礼を浴びた新人左腕は、しばらくは2軍で“勉強の日々”を送ることになった。

 期待と不安が交錯したデビュー戦だった。2回3失点。「結果だけ見れば3失点だけど、やってきたことが形になってきたんで納得できるところもあった。でも悔しいところも半分あります」。雄星の表情は複雑だった。

 気温2.5度。ドームの外壁のすき間には雪がちらついた。初回は先頭の橋本に中前打(二塁で憤死)されたが、2番・藤村の3球目に最速144ロを出すなど3者凡退に抑え3743人の観衆から拍手を受けた。キャンプの投球練習は大半をノーワインドアップで行っており「腕も強く振れてストライクが入る自信もあった」と振り返る。

  本紙評論家・牛島氏 キャッチボールのときからボールをすぐトップの位置に持っていく捕手のような投げ方が気になっていたが、マウンドでも同じだった。テークバックが小さすぎる。制球を気にしてか早くトップの形をつくってしまう。だから体重移動の時間が短くなり、ためができない。押し出すような投げ方に見える。

 投球は2回に変わった。1死から小田嶋に左前打。セットポジションになると矢野への4球目にボークを宣告された。「コーチに“ちゃんと静止しないとボークを取られるぞ”と言われていた。投げ急いでしまった」。矢野、仲沢にストレートの四球を与え、満塁から加藤に直球を左前に2点適時打。さらに四球後の中犠飛で3点を失った。

 ノーワインドアップでは31球のうちボールは8球だったが、セットでは22球中15球がボール。球速も130キロ台前半に落ちるなど課題は明らかで「セットに入ったら動揺して置きにいってしまった。ストライクを入れないと」と反省した。

  牛島氏 セットポジションではクイックで投げようとして余計に体重移動が小さくなり、抜けるかひっかくか。制球が定まらないばかりか、ノーワインドアップより5キロ以上も減速していた。

 昨年9月28日の新潟国体・中京大中京戦(1回3者連続三振)以来の登板。実戦でのセットポジションは昨夏の甲子園準決勝の中京大中京戦以来だった。巨人打線は橋本、藤村、鈴木尚と俊足ぞろいでクイックを意識したことでリズムも崩れ「今後はセットの投球を増やしていかないと。セットでボールが低めに行けば次のステップにいける」と話した。

 小野2軍投手コーチは「全然だめ。一つ一つのことがきっちりできないと1軍に推薦できない」と厳しい口調。次回登板は未定で、結果を伝え聞いた渡辺監督は「これからグッと上がってくれば5、6月には出てくるかもしれない」と開幕後もしばらく2軍で調整させる方針を示した。

  牛島氏 去年のセンバツで見た雄星は左手をいったん下まで下ろし、ひじから上げていた。手が上がってくる間にしっかり体重移動し、上から叩く感じで腕を振る。ひじがムチのようにしなり、躍動感のあるフォームでスピンの利いた150キロの速球が投げられた。この日の結果は手がかじかむ寒さも考慮しなければならないが、今のままでは彼本来のひじのしなやかさが生かせない。まずは「間」が取れるテークバック。制球はしっかり腕が振れるようになってから考えればいい。

 今後は勉強の日々が待っているが、セットポジションでの投球という課題が分かったことが初登板の収穫となった。「次は結果を残して認めてもらいたい」と雄星は前を向いた。』





松坂、ダル、マー君のデビュー戦は… <最近の主な高卒新人投手のデビュー戦>
スポーツニッポン

 ☆松坂(西武)99年2月28日、阪神とのオープン戦で先発し2回2安打3奪三振1四球1失点。大豊に右越え本塁打を浴びる。

 ☆涌井(西武)05年2月27日、ソフトバンクとのオープン戦で8回から登板。最速150キロを計測し、2回無失点で“プロ初セーブ”。

 ☆ダルビッシュ(日本ハム)05年5月5日、イースタン・インボイス戦で中継ぎ登板。2回を投げ2失点も自責は0。最速147キロをマークした。

 ☆田中(楽天)07年2月26日、ロッテとの練習試合で先発し2回2安打4奪三振無失点。同3月2日にはソフトバンクとのオープン戦に中継ぎ登板し1回無安打無失点。





【四季折々】待たれる大器・雄星の“開花”
サンケイスポーツ

プロの壁に戸惑い気味の西武・雄星

 『春が来て、シーズンが足早に来ているのに東京の空も仙台の空も雲が低くたれこめて寒い毎日が続いている。この時期になると聞こえてくる“桜便り”もいっこうに聞こえず、マスコミの造語といわれる“桜前線”は“桜のサの字”さえ見当たらない。

 ときめく(はずの)雄星(西武・菊池雄星投手)も輝きを消している。プロの投手になりマウンドに立って、目の色を変えて打席に入るプロの打者たちの気迫に圧倒され、取り巻くマスコミの“雑音”にとまどい、プロのピッチングを学びたい一心で先輩、コーチに尋ねると異口同音の“正解”が返って来る。雄星はなにがなんだか分からない“夢心地”になっているのではないか、と思われる。

 プロ野球とアマ野球、プロ野球と高校野球。同じ野球であるが見ればひと目で違いは分かる。投球のスピード、バットスイングのスピード、内、外野手の送球のスピード、走塁のスピード、みんな“段違い”である。グラウンドに出ても屋内練習場にこもってもそこにあるのは段違いの“野球の景観”だった。そのなかで雄星はスピードだけならプロに負けなかった。

 もうひとつの違いはバッテリー間の距離(18メートル44)だった。プロ野球の打者はホームベースに沿ってつくられている、縦6フィート(約1メートル83=以下、四捨五入)、横4フィート(約1メートル22)のバッターボックスをフルに生かしていた。プロの打者の多くは変化球に対応するために、ほとんど軸足を捕手寄りいっぱいに置いた。

 ストライクゾーンは、「打者の肩の上部とユニホームのズボンの上部との中間点に引いた水平のラインを上限とし、ひざ頭の下部のラインを下限とする本塁上の空間」(野球規則2・74)となっている。打者はボックスの最後部に立ち、捕手も球審も、雄星から見ると90センチほど後方へ移動していた。ストライクゾーンは打者固有のものであるから打者について移動する。球審は“感覚的”にホームベースを打者の前までずらして判定している。雄星は高校時代より90センチも後ろで構える捕手に向かって、“ストライク”を投げることになったのである。

 投手は調子がいいときは捕手が近くに見える、と言っている。だが、雄星は近くに見えるホームベースを狙い、遠くにいる捕手に向かって投球することになり、自分で勝手に、「調子は今ひとつ」と思い込んでいる。尊敬しているという工藤と松坂(レッドソックス)のように“広く”踏み出して、上体を思い切り使い、“遠投”を重ねていけばバッテリー間の“遠近差”は解消される。“桜前線”が東上するころ、雄星は“雄姿”を取り戻している。』





巨人・大田、雄星に返り討ちに…
サンケイスポーツ

 『春季教育リーグ(9日、巨人6-8西武、西武ドーム)西武・雄星と初対決となった巨人・大田だが、一回二死の場面で「差し込まれてしまった」と遊ゴロに打ち取られた。結局、対戦はこの1打席のみ。「本塁打を打っちゃいます」とアーチ宣言していたが、返り討ちにあい「マウンドでは堂々としていて、大きく見えた」とほめるしかなかった。この日は4打数無安打、1失策といいところなしだった。』





大田は4タコ…雄星打てず雪辱誓う
スポーツニッポン

 『大田は雄星と初回に対戦したが、内角の直球に詰まらされて遊ゴロ。試合でも4打数無安打と快音は聞かれず厳しい表情で球場を後にした。

 雄星については「本調子じゃなかったんじゃないですか」と分析したが、「1打席だけだったけど打てなかった。開幕で1軍に行かなきゃいけないけど、もしファームだった場合は雄星君をしっかり打ちたい」とリベンジを誓った。』





期待しているが…巨人育成3投手相次いでやられる
スポーツニッポン

 『巨人育成の3投手が全員失点とアピールできなかった。尾藤は先頭の坂田に被弾するなど制球が甘く2失点。育成ドラフト5位の神田も高山に2点適時打を浴びた。支配下登録の有力候補の育成ドラフト1位左腕・星野は同じ新人の美沢に適時打を浴び、「調子は悪くなかったけど直球も変化球も逆球が多かった。こんな結果じゃダメ。もっとアピールしないと」と危機感を口にした。』





松坂、苦しむ雄星に「見せてあげられればいいんだけど…」
スポーツニッポン

 『レッドソックスの松坂は、首脳陣が遠征に行ってしまったこともあり、キャッチボールなど軽めの調整だった。

 練習後はリラックスした様子。古巣西武の注目新人、雄星がセットポジションで苦労している話になると「下半身の動かし方、使い方。見せてあげられればいいんだけど…」と気遣った。また「自分はプロ1年目の時、生意気だったけど自信を持っていた。周囲の意見を聞く耳を持つことは大事だけど、どれが自分に合うかを選ぶことも大事」と“マイペースの勧め”を説いた。』



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