高木鉄工のブログ

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NC旋盤・マシニングセンタによる機械加工、熟練職人による手仕上、産業機械の設計・組立等モノづくりのスペシャリスト集団・高木鉄工株式会社のブログです。CAD/CAMによるNC機械加工プログラムオペレーターが毎週金曜日に記事を更新

三次元モデリングと三次元加工

 

年に1,2回ほど受注する製品の加工が進行中のため、先日より溶接構造部の三次元モデリングと三次元加工を行っておりました。

 

まずは三次元モデリング。

3D-CAD-1

3D-CAD-2

3D-CAD-3

溶接開先の形状を考えながらモデリング作業。今回は中にあるコの字型ブロックを加工しました。

 

CAMで加工データを作成し、シミュレーション実行。向きを変えながら目的の形状に加工していきます。

CAM-1

 

シミュレーション完了。

CAM-2

 

実際に加工した製品がこちら。(残念ながら加工中の写真は撮影しそびれていました)

M/C結果

 

残る製品本体は大型の機械でこれから加工となります。

 

すでに加工データは作成しているので、今現在は新しく受注した本ブログで度々取り上げているアルミの三次元加工品のモデリング準備をしています。大変ではありますが楽しい作業でもあるので引き続き頑張っていきます。

 

それではまた。次回更新は10/31(木)頃予定です。

 

インターンシップ研修

 

先日8/2・8/5・8/6に、工業高校生徒のインターンシップ研修がありました。

毎年この時期に実施しているもので、例年は工場内での部品仕分け等を体験してもらっていましたが、今年は猛暑続きで工場内作業は熱中症の危険が高いとの判断から空調の効いた事務所内作業中心となるようにと、NCデータ作成班が担当となりました。

筆者が卒業した母校の生徒だった為、授業で習っている内容や実習の進度等基礎知識を確認し、それを踏まえて工場内の設備や加工中の製品を見ながら工作機械の役割などを説明し、参考資料として所有しているマシニングセンタの基礎DVDを閲覧して工作機械について学んでもらいました。
マシニングセンタの基礎DVD

その後はトレーニングテキストを使用して弊社のCADソフト(マスターCAM)の操作方法の基礎的な部分を学習してもらい事前に用意しておいたサンプルピース加工図を作図。

サンプル図面

加工用CAMデータを作成して最終日には作成したNCプログラムによるマシニングセンタでの実加工体験までしてもらうことまでできました。


急なことだった為、準備期間はあまりありませんでしたがなんとか研修生に満足のいく作業体験をしてもらったと思っています。

それではまた。次回更新は9/27(金)予定です。

熱中症対策


梅雨も明け、記録的猛暑が続く日々です。こう暑いと心配になってくるのが熱中症ですね。

熱中症対策はいくつかありますが、やはり水分・塩分補給や体を冷やすことは大事です。

弊社ではこの時期になると福利厚生の一環として工場入り口に塩タブレットが置かれ自由に摂取できるため、年中設置されているウォーターサーバーもあわせて水分・塩分補給は適宜できます。

 


塩タブレット


又、10時と15時の休憩時間には冷凍庫のかき氷やアイスクリームも支給されるため、クールダウンもできます。

冷凍庫のかき氷

もう1,2ヶ月は暑い日が続くと思われますので、しっかり熱中症対策して夏を乗り切りたいと思います。

それではまた。次回更新は8/30(金)予定です。

三次元測定機のバッテリー交換

 

本日は三次元測定機のバッテリー交換でした。事前に6月のどこかでという打診があったので計測予定のないタイミングでメーカー担当者と日程の調整をしておりました。
 

先ほど無事に終わり、今後も加工した製品の寸法検査やアルミ鋳物の素材計測に活躍してもらえそうなので大事に使用していこうと思います。
 

それではまた。次回更新は7/26(金)予定です。

NC旋盤加工プログラムの確認と見直し

 

本日は5月最終日、明日からは6月となります。日に日に暑くなっておりますが体調に気を付けて頑張っていこうと思います。

 

現在のところ、プログラム作成業務は前倒しができているので、余力のある今のうちにNC旋盤・マシニングセンタの加工プログラムを改良していこうと思います。

 

データベースに保存している個々のプログラムを呼び出して、過去の改善内容や新しい工具への変更による切削条件の修正等を反映させて登録し直していきます。地道な作業ですが、積み重ねることで大きな効果が期待できます。

 

少しでも加工コストを抑えられるように今後も改善に取り組んでいく所存です。

 

それではまた。次回更新は6/28(金)予定です。

CAD/CAMオペレーター募集中

 

ブログ更新が予定より大幅に遅れて申し訳ございません。

今回はCAD/CAMオペレーターの採用募集についてです。

採用募集については以前から随時受け付けておりましたが、私自身も次世代への技術継承を考える時期にきており、こちらでもお知らせさせていただこうと思った次第です。

作業マニュアルを作ろうとしてますがNCプログラム作成は応用力が必要で、マニュアル化が難しい部分も多く私自身も試行錯誤を繰り返してきました。

リピート品や類似品だけではなくオーダーメイド品も多いため、機械オペレーターと連携しデータを調整していく必要があり、長年苦労してきましたが、挑戦の連続でもありこの仕事の面白さの一因でもあります。

例えば、マシニングセンタでの三次元加工プログラム作成のおおまかな流れは以下の通りです。

① 受領図面を元に2次元作図

二次元作図


② 2次元作図した要素を活用して3次元モデリング

三次元モデリング


③ モデリング要素からCAM用の補助要素を作成し、工具や切削条件を設定して計算実行

CAM設定


④ シミュレーションで切削イメージを確認し、NC出力

シミュレーション画面


⑤ 出力したNCプログラムを各工作機械にあわせて編集し、工具軌跡をチェックして完成

工具軌跡確認

特に③の部分はマニュアル化が難しく、可能な限り次世代にノウハウを継承しておきたいところです。

ご興味のある方は弊社ホームページの問い合わせフォームからご連絡ください。モノづくりが好きな皆様のご応募をお待ちしています。

それではまた。次回の更新は5/31(金)を予定しています。

2024年度が始まりました。

 

4月となり弊社としても新年度を迎えました。気持ちも新たに一年間頑張ってまいります。

 

先月から始めているNCプログラムの大幅改修ですが、手持ちの仕事がありがたくも増えてきたので、いったん中断してデータ作成業務の方を優先し、ある程度ストックを作ったら改修作業も並行して進めます。又、リピート品案件の中にはデータ改修予定の分もあるので当然修正も併せて行います。

 

NCプログラム改修もですが、CAD/CAM作業の教育用資料も作成しなければなりません。まだまだやることは山積していますが、一つづつ地道にクリアしていこうと思います。

 

それではまた。次回更新は4/26(金)予定です。

NCプログラムの大幅改修

 

ちょうどこのところNCプログラムの作成業務を大きく前倒しできているので、以前からマシニングセンタオペレーターと話し合っていたリピート品加工用のNCプログラムの大幅改修に取り組んでいます。

 

内容としては今まで使用していた工具を変更することにより作業性が向上するとのことで、今までは受注の都度対象のNCプログラムを修正していましたが、時間が取れそうなので作成していた全てのNCプログラムを洗いざらい新規工具で加工する仕様に変更中です。

 

さしあたり今日の時点で該当の工作機械2台のうち1台分を修正完了しました。引き続きもう1台分も修正していきます。

 

他にも加工時間短縮を含めてコストカットにつながる改善を模索していきます。

 

それではまた。次回更新は3/29(金)予定です。

 

新入社員の加入

 

この時期としては珍しく2月頭に新入社員が入社し、マシニングセンタに配属されました。

 

ほぼ未経験者ということで、日刊工業新聞社機械技術のバックナンバーを読み返して教育・指導に役立ちそうな情報やQ&Aを探してからいくつかピックアップして教育担当者に渡していましたが、その中で目についた広告を見て「機械便利帳」を購入して頂きました。

 

機械便利帳

 

単独で読むには初心者には難易度が高いものの、機械加工図面の様々な特記事項を参照するのに役立つ情報を無駄を省き記載してあり、使い勝手がいいので新人教育の参考資料としてだけではなく自分達の図面読解時の確認用としても重宝しています。

 

教育といえば最近は多少落ち着いているので、工程に支障をきたさないように時間を作ってCAD/CAMの教育資料を少しずつ作成していこうと思います。

 

それではまた。次回更新は3/8(金)予定です。

工程打合せ

 

今日は製造工程の代表者が集まって朝から工程打合せでした。

 

最初に各工程の現状の進捗と問題点のピックアップを行い、その中で優先順位の設定と部署間での応援の調整を実施。

 

現状受注が決定している、又は受注予定の案件の説明があり、今後の仕事の進行や別途個別打合わせが必要な案件の情報を共有しました。

 

弊社はリピート品といって過去に製作実績のある製品を再度製作する場合もありますが、基本的に客先から支給された図面により製品を製作する受注生産(場合によっては設計・作図から請け負う場合もあり)のため、納期を守るために事前の打合せが重要になります。

 

プログラム作成についても、NC旋盤・マシニングセンタのNCプログラムを加工順序や材料入荷のタイミング等により必要なものから作る必要がある為緊密な打ち合わせが大事です。そのため、進められるところは前倒しで進行しつつ後工程との優先順位の擦り合わせをこまめに実施して日々の作業に取り組んでまいります。

 

それではまた。次回更新は2/16(金)予定です。