5月も終わりですね☆

関東は急な雷雨や
雨の日が多くて日々奮闘中です💦


今回は関東の現場で、当たり前のように使われている専門用語?を…

いくつかご紹介致します♪(^o^)



仮の例え話となりますが
“親方と新人職人見習い”
その会話の流れから解説しますね。

それではどうぞw


親方「おい新人!こっちにネコ持ってこいや!」

新人「え?ネコ?猫…ですか?」

親方「そうだよ!ネコだよ!」

新人「猫はいませんけど💦」


親方「バカヤロー!」


【解説】
親方の言うネコとは、
動物の猫ではなく深型一輪車の事を指しています。

砂利や生コンを一輪車で運ぶ作業を“ネコ押し”と言ったりしますね。


親方「おい新人!そっちカネ見てくれや!」

新人「え?カネ?金…ですか?」

親方「おう!早くカネ見ろって言ってんだよ!」

新人「今すぐ財布持ってきます💦」


親方「このバカヤロー!」


【解説】
親方の言うカネとは、
お金ではなく直線に対しての直角の事を指しています。

現場で直角を出すには、直角の道具を使ったり計算をしたりする必要があるのです。



親方「おい新人!そこ狭いからミィ持ってきて砂利入れろ!」

新人「え?ミィ?me…ですか?」

親方「ミィだよミッ!ミを使えって言ってんだよ!」

新人「meはオレで~す💦」


親方「てめぇなめてんのかバカヤロー!」


【解説】
親方の言うミとは、
i my meのmeではなく手箕(てみ)の事を指しています。

少量の土や砂砂利を運んだり、掃除用具として使用する物で、テミまたはミと呼ばれていますね。



建設現場では
打ち合わせや段取りの際にも、このような特殊用語が飛び交うのは当たり前の事なのです。

知らないって怖いですよね。
理不尽に叱られますから(´ー`)σ

最後に
レアな例をご紹介します。
これは自分の若い時の体験談。

登場人物は私…高橋(当時18歳)とアキザワさん(当時60歳位)と親方(当時55歳位)。

親方「高橋!ミをもってこい!」

高橋「はいっ!」

アキザワさん「高橋!ホ―キもな!」

高橋「はいっ!」

すでにテミの洗礼は受けていたので、テキパキと頑張っていたある日の事。

親方「高橋!この木を移植するから穴掘れや!」

高橋「はいっ!」

アキザワさん「高橋!ダンプからサブロー持ってこいや!」



高橋「サブロー?Σ(´□`;)」




初めて聞くであろう
サブローなる呼び名の物…
瞬時にダンプの道具類をアタマの中で引っ張りだしました。



うーん…


全くもって…










思い当たらねぇ💧(´Д`|||)






高橋「あの~💦すみません、サブローって何ですか?」

アキザワさん「なんだお前!サブロ―わかんねぇのか?サブローはサブローだバカヤロー!」


(北島三郎しか知らねぇよ!)

と、思いつつ困惑していましたら…


親方「アキちゃんよ!今時サブローなんて誰も知らねぇよ!(笑)」

アキザワさん「あ~?」

親方「高橋よ、スコップ持ってこい。昔はサブローって言ってたんだ。」

アキザワさん「オレは今でもサブローだぞ!サブロー!サブロー!バカヤロー!」


高橋「?????」

【解説】
アキザワさんの言うサブローとは、北島サブローでも大平サブローでもなく剣型スコップの事を指しています。

シャベルから変化してサブローになったそうで、栃木・茨城・福島県の年配の方が使われていた呼び名でした。



親方「高橋よ、アキちゃんは頭おかしいから相手にするな!」

アキザワさん「高橋!サブロー持ってこ~い!酒も持ってこーい!」

親方「高橋!サブローはいいから酒買ってこい!」



Σ(´□`;)



…当時は
このお2人に鍛えられて毎日を過ごしていました。
昔気質の無敵なベテラン植木職人コンビです。

今にして思えば
非常にガサツではありましたが

道具を大切に使う事
仕事は早く綺麗にやる事
お客さんから信頼を得る人柄

職人として本当の基本を
この時代に激しく教えて頂けたのだな~と改めて感じました☆


今の時代は昔と比べて
安全性や効率性が大きく変わりましたね。

専門用語なども同様です。

これからの若い職人さん達は
何を引き継いで行き
どう新しい事を生み出して行くのだろうか…


何か楽しみでもありますね(^o^)


でもまぁ…













サブローはないだろうなぁw



ではまた♪