高校のバスケット部の体罰自殺。あってはならない不幸な事件がおこってしまった。
報道によればバスケ部主将が12年12月下旬、同部顧問の男性教諭から体罰を受けた翌日に自殺した事件である。
この事件も教育委員会と学校現場の危機管理能力が著しく欠けていたことが指摘されている。自殺する一年以上も前にバスケ部の顧問による体罰が横行しているとの情報を受けながら杜撰な調査で問題を放置したと報道されている。
なぜ、生徒が自殺に追い込まれたのか、体罰がどのような内容で、どの程度のものであったのか、なぜ最悪の事態を防ぐことができなかったのか、などこの際徹底した調査を行い再発防止のための具体策を明らかにすることが必要である。
教育現場に限らず家庭においても体罰(虐待)はあり、愛の鞭とか、躾の一環などという大人の身勝手な思いによる心の隙が体罰を招いているのではないか。
体罰ないし虐待は基本的に子供の人権や人格を侵害する行為であり、いかなる理由があっても決して許されるものではないことを認識すべきである。