音も立てず深々と降る雪の中、ダウンタウンを歩いた。
静まり返る日曜日のダウンタウンは日曜日の新宿西口のよう。
高層ビル群を見上げると、自分が上京した時のことを思い出す。
毎日東京の街を歩いた。
駅までのルートを覚えれるまでずっと。
家でじっとしてるくらいなら外に踏み出してみる。
行き先は後で考えてもいい。遅くはない。

人はすぐ悩みを抱えたがります。
でも急いで答えを出さなくてもいいと思う。
答えが出なければそれを出す時期じゃないから。
何かに悩んで躊躇している時、それでもまず一歩踏み出してそれでもし目の前の霞がとれたら、その時射す光はとてもまぶしい
まず一歩踏み出すこと、信頼を置く友人達の行動がそう示していました。
大人になればなるほど、
知識を増やせば増やすほど悩みも増えていくものだと思います。
そんな時も何とか自分を励まして、前向きに振舞ってみてください。
そのかわり心許せる人の前では気持ちの糸を緩めていいと思います。
答えを出してくれるのではなく、背中を押してくれるはずです。


エドモントンに来たいと思ったのは5,6年前に見たTV番組がきっかけ。
世界各国の移民から成り立つ国、カナダ
ここで会った国籍は、
カナダ・日本・韓国・中国・台湾・香港・パキスタン・イラク・インド・サウジアラビア・タイ・ロシア・ドイツ・クロアチア・イタリア・ルーマニア・チリ・コロンビア・メキシコ・ベネズエラ・スーダン・コンゴ・エチオピア・・・etc

この留学で感じた大きなことが2つあります。

人は個人間では国籍も言語も宗教もどんな違いも忘れて一緒に楽しめる。
でも国家間になると、様々な障害が生まれるのはどうしてだろう。
国家間で抱える多くの問題を解決するのは簡単ではないと思います。
でも個人の意識が変わり、それが国中に広がれば、少しずつ現状よりは良い方向に向かうのではないでしょうか。

もう一つ。
他国の人たちは他者を尊敬しつつも自分をしっかりアピールできる。
アジア人はどうもそれが苦手なようです。
人間関係、行動、自己表現においてブレーキを引きすぎるのです。
でもドキドキするから、恐いからという理由で身を引くのをやめました。
治安が悪いから、といわれてた中華街も一歩足を踏み入れればそこはカナダとは思わせない異文化を漂わせるどちらかと言えば日本よりでほっとさせる街です。

9月にこの大地に足を踏み入れて早半年。
どうせならもう半年いたい、
どうせなら早く帰国したい、そんなどっちつかずな心境です。
でもまた一歩自分の道を進めねば。
もっともっと1日が長ければいいのに、
もっと自分の描く未来に早く近づければいいのに。
そういう心境に苛まれている今、
やっぱり未来に期待し続けようという気持ちを選択しました。
未来にワープすることは出来ませんが、
今未来につながる足跡を築くことは出来ます。
エドモントンに来たいと描いてた夢を幸いにも叶えることが出来ました

語学学校に属した身から、毎月新たな出会いと別れがありました。
正直別れに対しては慣れてしまいました。
会えなくなる友達もいると思います。
でもここで出会い、時間を共にした意味は大変大きい。

ここに忘れ物はありません。
待っていてください。
今日本に帰ります

When I reallize my dream, I'll be back here again.
Thank you for everything.
希