忘れられない3月27日

      6年前の今日3月27日、群馬県高崎市の

      高崎総合医療センターを両足切断の手術を受け

      退院しました。

      退院の日・ありがとうのたった五文字が

      言えなかった。当然、さようならの五文字も・・

         

      2019:3月27日退院

      2019:1月19日緊急入院(両足切断)

      群馬県高崎総合医療センターを退院しました。

     退院・・普通は嬉しい日だけれど

     俺の心はそうではなかった。・・急に寂しくなったの

 

     北海道から遠く離れた所で両足が無くなった俺に

     看護師さん達はどの人も明るく接してくれました

     ので毎日があっと言う間に過ぎていきました。

 

     部屋の担当者が2名・・毎日変わります。

     同じ人と会うのは1週間後くらいになります。

     その中で一人・・この部屋を私が担当します。

     と言う看護師が挨拶に来ました。

     割り当ての看護師が居るのに?

     当然、ローテーションでその看護師が正規?

     の割り当てに なる日もあったけれど、その日以外も・・

     カーテンをチョット開け・・・・たぁ~かさん・・

     と顔を出しにきました。

     日中の仕事終わりの夕方も、夜勤明けの朝も・・

     カーテンの隙間から顔を出し、カーテンの隙間から、

     たぁ~かさん・・・と

     正規の担当の日は自分の事、家族の事を一杯話しました。

     家族とライン動画で紹介もして・・・

     家族も彼女にとても感謝していました。

 

     退院が決まって、その日が来ました。退院の日の朝

     一杯感謝の気持ちを

     彼女に伝えよう。そう思っていましたが・・・

     

     上司の計らいでしょうか、彼女が見送りしてくれる事に

     なっていて

     お世話になった看護師さん達に挨拶してエレベータに

     乗りました。

     6階から1階までお互いに何も話さないで・・・

     家族も一緒です。

     何故か言葉が出なかったのです。後で家族に聞いたら

     彼女はずっと下を向いたままだったそうです。

 

     1階からロビーを通って、外に出ました・・・

     家族が私の気持ちを察したのか

     「おとうさん、写真を撮ったら?」に促され1枚だけ

     写真を撮りました。お互いに笑顔はありません。

     その時も二人は無言

     車に乗ってバックミラーを見たら彼女が見えました。

     段々と小さくなって・・・・

     あ・り・が・と・う のたった5文字が言えなかった。

     後悔しているけれど

     その時は別れの辛さが大きくて何故か言葉にならなかった。

     もう、二度と逢えないと思う彼女に今、言いたい

     あ・り・が・と・う のたった5文字を・・・・

                   

           こんな看護師さんでした。

               書き置き 

      書き置き 涙マークがかわゆい

     足に包帯をしていた時の包帯止め

     後で気づいたら励ましマーク

     小さな心遣いが嬉しかったし、癒された。

 

     そんな彼女からメールがありました。

     2020/7/11「看護師をしていて良かった‼

     素敵な出会いと心から思ったのです。」

 

     2020/7/12「わたくしやっとこ結婚したのでご報告です。」

 

     どうしているかなぁ~・・・・