こちらは小学生の高学年から高校生をデッサン指導するときに説明する自作の教材です。植物は第三者が見ても不自然に感じることはあまりありませんが、コップの形はごまかしが効きません。一生懸命描いてもなんか変な形に思えるのはほとんどパース(遠近法)が狂っています。見た目はご覧のようにコップの縁、水面、コップの底はだんだん丸くなっていきます。
写真で撮影すると独特の変形が見られます。上から写すと「あおり」で極端に下部が窄まります。写真を見て作品を制作する場合は、これも計算します。このモチーフのコップはほぼ円柱の形です。


簡単にペンでクロッキーをしてみました。このようにコップの底は屈折して歪んだ円になります。(紫色のほぼ正円が少し扁平の黄色の円になる)それらを元にモチーフのコップを実際の円柱の形に描いています。円がどのように変化するか頭の片隅にちゃんとおいて描けばこのタイプの描画は自然に見えるようになります。