今年のイチジクは新梢が早く、2月中旬には芽が動き出しました。
 
下の写真は、3月5日のコナドリアの芽吹きです。
 

 
3月24日には、ドーフィンも芽吹きはじめました。
イチジクには休眠期が無く、適度な温度があれば成長を続けると聞いていたので、とりあえずEC値を低くした液肥で給水を開始。
 
 
そして4月8日、イチジクの新梢異変が生じたのに気づきました。
展葉する葉の周辺が枯れこみはじめ・・・・・・。
 

 
萎縮し、ついには枯れ、幹は褐色に腐敗。
中には胞子なのか幹から汗のような雫が噴き出ている個体もあります。
 

 
中でもドーフィンにその傾向が強く出ています。
 

 
慌ててトリフミン水和剤を1週間開けて2回散布しました。
 
そして本日、5月1日、腐って枯れたと思っていたイチジクの中には新梢を再び吹かし始めた個体もあります。
 
もちろん罹患した可能性のあるこのポットの木は、焼却すべきなのかとも思いますが、せっかく生きようと新梢を再び出した木を処分するのは忍びないものがあり、何とか生かせたらと考えています。
 

 
実際のところ、表題に書いたイチジク株枯病と断定したわけではありませんが、イチジク株枯病の病原菌は土壌中に生息し、酸性土壌で、地温が25℃~30℃の時に湿潤状態になると発生が多いとのこと。
 
そういえば4月上旬はあまりにもせわしなくビニールハウスを数日間換気しない日が続いた時がありました。
この時に病気が一気に広がったのかも知れません。
 
ネットで調べたところ対処法としては「病患部を削り取りチオファネートメチルペースト剤で処理し、病患部は園外で処理する。」とありました。
チオファネートメチルペースト剤?なんのこっちゃと思いググってみると、トップジンMペーストに入っているとのこと。
とりあえず枯れ死しなかったイチジクだけでもこうした処理を行いたいと考えています。
 
そして、不幸中の幸いなのかどうか、昨年挿木したイチジクが100本前後、別の場所でほったらかしにしてありましたので、これをもとに再び復活させたいと考えています。
 

 
この不格好なイチジクですがドーフィン、コナドリア、ビオレ・ソリエス、ヌアールド・カロン、一部はビニールハウス外の露地で栽培し、残りはビニールハウスに戻し、枯れなかったものと一緒に栽培しようと考えています。
 
また、これからの方策ですが、
① 排水をよくするため溝を掘る。(地植えの場合ですね。私のところはポット栽培なのでレール等でポットを地面から離そうと考えています。)
② 病原菌はPH8前後で発育が抑制されるということなので石灰などのアルカリ資材の散布。
③培地への消毒薬剤の潅注などの方策があるようです。
 
そして新梢時の消毒。←考えもしなかったのでこれまで疎かにしてました。
 
さらに、1週間に一度の葉面散布ではストウチューや海藻カルシウムなど、葉面を硬くし、免疫力をアップする資材の散布も積極的に行っていきたいと思います。
忙しい中ですが、やれるだけのことはしたいと考えています。
 

P.S.前々回のブログで「イチジク密植栽培」なんて鼻高々に書いていてなんとも情けない。

やはり退職後就農5年目の何も知らない新人だったことを露呈してしまいました。

 

トホホです。

 

では、また。